これも高齢者医療の一面 | 『昭和23年に生まれて』のブログ

『昭和23年に生まれて』のブログ

堺屋太一の名づけた『団塊の世代』のど真ん中、昭和23年生まれ。
自分の人生を振り返りながら、気の向くままの思い出話。

91歳の母親は月二回の往診をしてもらっている。
自力で動けないので、仕方がないが。
今日はその往診の日だった。
食欲もあるし、猛暑の影響もほとんど受けず、いたって「健康」だ。
去年のこの時期、腸炎を患い入院したのが嘘のように回復。

夕方、少し日差しが弱くなったので、往診費と薬をもらいに医院にいった。
何時もは患者もなく静かな医院がやけに騒々しい。
「いいから、救急車を呼べ」と大声がしている。

診察室から杖を附きながら高齢の老人が出て来きながら、「救急車を呼べ!」
と叫んでいる。

付き添っている看護師さんが、「今先生が電話してますから」と声をかけるが、「早く呼べ」と言うだけ。

年配の看護師さんが、「かかりつけは、どこの病院?」と聞いている。

「xx病院」

しばらくして、「タクシーで行けませんか?」と聞かれて、「救急車と言よろうが、早うよばんか」と叫ぶ。

受付の事務員の顔が強張る。

「未だ来んのか」とトイレに行った。

結構、元気な爺さんだ。

暫くして、救急車のサイレンが聞こえてきた。

爺さん、「来た」と自分で病院の外に出ていってしまった。

救急隊員が救急口から入ってきたが、患者がいない。

そりゃそうだ、今玄関から外に出たもん。

戻って来た患者に、看護師が勝手に動いたらダメでしょうと言うが、気に止めない爺さん。

救急隊が、爺さんに質問している。

爺さん曰く、夕べから体調が悪いので病院に来たのだそうだ。

どの程度悪いかを聞いている。

元々、心筋梗塞を患っていて、昨日から熱中症の様だと言う。

聞いていて吹きだしそうになった.....。

薬を貰いに薬局に行くと、薬剤師さんが病院に救急車が来たが何かあったのか?と聞くので、顛末をはなしたら。

「小柄で杖を就いているおじいさん?」と聞いてきた。

その人ならイワク因縁のある高齢者の様だ。

病院で医師から「xx病院は主治医の先生は不在で、救急担当の先生が診るけど、それで良いですね」と念押ししていた。

家に帰ってフト思う。

あの病院は、外科と胃腸科だから、心筋梗塞のおじいさんが来ても診察も処置もできないよな。

高齢社会で、認知症患者をマスコミで取り上げているが、こう言う患者の対応に病院も、救急隊も振り回されることが多くなるのだろうかね。