兄弟愛 | 『昭和23年に生まれて』のブログ

『昭和23年に生まれて』のブログ

堺屋太一の名づけた『団塊の世代』のど真ん中、昭和23年生まれ。
自分の人生を振り返りながら、気の向くままの思い出話。

最寄駅から路線バスを利用した。

途中のバス停から、10代と20代と思しき男の人が2人乗って来た。

二人は私の前の席に座った。

この人たち、兄弟かな?と思ってみてしまった。

年下の男の子は、障害がある弟に見えたからだが。

その兄貴の方が、弟の上着の襟を直しながら「大丈夫か」と話しかけていた。

弟は口は開かないが、頷いて応えているようだ。

「兄弟愛」

・・・

統失の弟と生活を始めて1年が経過した。

極端な言い方だが、24時間、365日、弟の「妄想」話を聞かされる。

それも10年前に退職した会社の同僚、上司に関する被害妄想の話だ。

昨日も相撲中継を見ながら、向正面の桟敷に9年前に退職した会社の社長がいると言い出す。

私に「そうじゃろう」と念を押してきた。

「どの人か解らん、社長も顔も知らんし」

と答えると。

「知らんわけがないだろう、親父の葬式で会ったじゃないか」と言う。

18年前に父親の葬儀で一度しか会っていない。

顔など思えているはずもないが、妄想が始まった弟からしたら、それが「オカシイ」と言う「疑惑」になるらしい。

「いい加減にして、俺の目の前から消えてくれ!」

と心の中で叫ぶことしかできない。

バスの中の兄さんとは、天と地の差があるとは思うが、...。

これが現実だ。