ハノイのどこだったか場所は忘れたが、スペイン料理か、メキシコ料理の店があった。
通りには面していなくて、一寸分かりにくかった思い出がある。
長期出張で来ていた技術屋が、見つけてきたお店だそうだ。
確かに、こういう領域で天才的な能力を発揮する人はいるんだよね。
お店自体は、そんなに混んでなく、ウエイトレスの女性と結構話がはずんだ。
と言うのは、出向先の会社の製造部長さんが、以前ブラジル勤務の経験があって、ポルトガル語が話せるひとだった。
ウエイトレスの女性は、キューバで働いていたことがあるそうで、スペイン語が話せる。
どうもポルトガル語とスペイン語は親戚の様な言葉らしく、お互いに通じるらしかった。
そういうこともあって、良く通った。
ある日東京の本社から、輸出関係の監査と言うことで海外営業出身の方が出張で来た。
製造部長の発案で、歓迎会をこのレストランでやることになった。
何時もの通り、製造部長さんの独壇場の会話で始まった。
「ウエイトレスさんはスペイン語が出来るんですか?」という出張者のスペイン語で、本格的なスペイン語の世界に変わった。
このことがあってから、製造部長さんからこのレストランに行こうという誘いが無くなった。