熊本地震の爪痕 | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

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古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

2016年4月に発生した熊本地震、14日と16日に震度7級の地震に見舞われました。

この地震により19万8千棟の住宅被害、158箇所で土砂災害が発生、阿蘇地区の大規模土砂崩れにより阿蘇大橋(通称赤橋)が崩壊し、大学生が巻き込まれ亡くなリました。


橋長205.96m、幅8m、谷底から76mの高さにあった巨大な橋の崩落跡が現在も無惨に残っています。
この橋桁の一部を震災遺構として残す事となりました。


あれから約5年経過した2021年2月、元の場所から600m下流に新阿蘇大橋が開通しました。

複数の橋脚と上部の橋桁を一体化させた“PCラーメン橋”で、地震などの揺れに強いのが特徴。歩道も設置され、歩いて渡ることもできます。

また、橋のたもとには展望所もあり、休憩所やトイレ、ジェラートが楽しめる売店も併設されています。

展望スペースからは、長陽大橋や白川第一橋梁(南阿蘇鉄道)などを眼下に望むことができます。
 

5年もの間不便を強いられてきましたが、漸く復興の兆しが見えてきました。


南阿蘇鉄道は2023年7月に全線運転再開されました。

終着駅の高森では、復興応援でアニメ等のアーティストさん達から寄せられたメッセージサインが飾られていました。


災害復興から、地域再生、そして新たな地域創生が出来れば良いと思います。