伊豆の長八 | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

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古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

入江長八さん、伊豆の国の松崎町生まれの左官職人。江戸時代末期から明治時代にかけて名工として名を馳せました。

そんな長八の作品が残されているのがこの三光荘。築170年は経っている建物のインスペクションを行いました。



ここには長八の鏝絵が残っています。



龍と虎まさに芸術、漆喰の鏝絵とは思えないほど見事です。



松崎町には古い街並みが残されています。今回はこのような建物を2日間かけて10件程調査しました。

静岡県の古民家再生協会のメンバーを中心に、北は青森、南は沖縄から総勢20名以上の仲間が集まりました。



白と黒の市松模様の外壁が多く見られますが、これは「なまこ壁」と言います。



もしかしてこいつの事か?



そうです。白くかまぼこ状に盛り上がった形がナマコに似ているからなまこ壁と言うのです(゜ロ゜)



黒い部分は平瓦、白い部分は漆喰でなまこ状に盛り上げた目地でこの模様を「四
半目地」と言います。

我々は古民家鑑定から床下診断、耐震診断までしっかり行いました(^-^)v



地元テレビ局など、マスコミからの取材も受けました。



私達は、このような建物から街並み、そして日本の伝統文化を次世代に遺したいと思っています。

行政からの注目も高くなっています。今年は何か変わりそうな予感がします。