世間ではドクターイエローが引退だとか、なんだとか、と騒がれてしますね~。
そこで私鉄各社の事業用車両に目を向けると、未だに面白い車両の存在があってとても気になっていました。
ところで以前に入線整備した相模鉄道(新7000形)。
この時にやっぱり気になっていたのが、旧7000形からの改造車(モヤ700形)になります。
なんと!今回、縁あって入線する運びになりましたので入線・整備しちゃいましょう。
以前、新7000形も入線していますので、もし、よろしければご覧くださいね。
相模鉄道(新7000形)が入線しました。(ほぼ相鉄のお話し)
さて、現在、相模鉄道にはこのモヤ700形が現在4両(モヤ701~704)が在籍しています。
奇数車のモヤ701・703はモハ7000形からの改造車で、モヤ702・704の偶数車はモハ7100形からの改造車になります。
奇数車には制御器を、偶数車には電動発電機(MG)・空気圧縮機(CP)が搭載されています。
全車両が電動車で海老名方にパンタグラフを搭載。モヤ701形のみ横浜方にも計測用のパンタグラフを搭載しています。
=入線車両がこちら=
今回もまた、非常に状態の良い車両が入線しました。
どうもありがとうございました。
=分解・調整=
毎度おなじみの入線車両の風景でございます。
まずは、全般検査としてすべて分解してバリ取りとパーツの曲がり調整を行います。
今回の車両もほとんどバリが無くて点検程度で終了しました。
残念ながら分解時に台車レリーフを2枚折ってしまいました(泣)
そういえば、この手の台車レリーフ(外ディスク構造)は良く折れるんでした・・・
もう、すっかり忘れていました(涙)

=組立=
再度、部品の組付けを行ってサクッと完成です。
その後はネットで実車の写真を見ながらデカールを貼り付けました。
入線車両はモヤ703+モヤ704に充当させて頂きました。

いやぁ~実に個性ある顔つきがいいですね!

非貫通と貫通顔、並べて見るとタマりませんw

最期に手持ちの相模鉄道車両を並べて「かしわ台車両センター」を思い浮かべて楽しみます。

今回もとても良い車両を譲渡して頂きありがとうございました。
さて、それでは相模鉄道モヤ700形について勉強します。
=概要=
これまで活躍していた、架線検査用の2000系電車モニ2000形やED10形電気機関車が、すでに製造から40年以上経過。
老朽化も著しいことから、このモヤ700形が後継車両として誕生しました。
2005年(平成17年)から2006年(平成18年)にかけて、新車に置き換わり余剰となった7000系から、モハ7000形・モハ7100形のユニット2本の計4両を東急車輛製造にて事業用車に改造されました。
その後、かしわ台車両センターで施工されて、700系モヤ700形になりました。
=編成=
←横浜 海老名・湘南台→
・モヤ701+モヤ702:検測・入換・牽引用
・モヤ703+モヤ704:救援・入換・牽引用
本線を走行する際には検測設備を持たないモヤ703・704も連結して4両編成で走行しています。
=車体=
車体はステンレスの補強部分を除いて、事業用の車両を示す警戒色(明るい黄色)に配色されています。
モハ7100形からの改造車(モヤ702・モヤ704)は新たに7000系に準じる運転台を設置しましたが、前面は非貫通構造になっています。なお、新設されたライトなどの部品は、新6000系からの廃車発生品を再利用しています。
奇数車のモヤ701・703はモハ7000形からの改造車で、モヤ702・704の偶数車はモハ7100形からの改造車になります。
奇数車には制御器を、偶数車には電動発電機(MG)・空気圧縮機(CP)が搭載されています。
全車両が電動車で海老名方にパンタグラフを搭載。モヤ701形のみ横浜方にも計測用のパンタグラフを搭載しています。
=設備=
モヤ702には架線を観測するためのビデオカメラが設置されました。また、モヤ704の車内には救援の際に使用する巨大なジャッキ・ジブクレーンが装備されています。
破損防止のために側面の窓は埋められて、ガラスの代わりにアルミ板がはめ込まれました。
モヤ703には軌道との摩擦係数増加を目的とした約5tのデッドウェイトが搭載されています。
モヤ701は2011年(平成23年)に東急テクノシステム長津田工場で再改造されて、本格的な検測装置を搭載しています。
トロリ線磨耗・偏倚・ATS・無線測定装置・動揺検出器が新設されました。
外見上の変化では屋根上に各検測装置、計測用パンタグラフが新設されて、一部のドア・窓が埋められた他、台車には動揺検出器が取り付けられました。なお、測定用のパンタグラフは相鉄では初めてとなる下枠交差型が採用されています。
=走行設備=
種車(7000系)と同じ、抵抗制御の直角カルダン駆動方式のままになっています。
・モヤ701:元モハ7002
・モヤ702:元モハ7136
・モヤ703:元モハ7001
・モヤ704:元モハ7134
=その他=
施工後、しばらくは動きがなかったんですが、2006年(平成18年)8月に初めて試運転が行なわれました。
また、同月の検測分から正式に運用を開始。月に1回程度、昼間に相鉄本線、いずみ野線、厚木線の検測を行っています。
その他、検測以外にも新車・廃車・休車車両の輸送や、車庫内の入れ換えにも使用されているんですね。
車両を輸送する場合は4両すべてが用いられて連結されるか、前2両・後2両で挟み込む形で、この4両が活躍しています。
モヤ701は再改造後、2011年度(平成23年度)からは月に2~3回程度の検測走行を実施して、夜間の検測も行われるようになりました。
2019年(令和元年)11月にはモヤ703・モヤ704のユニットが、2020年(令和2年)2月にはモヤ701・モヤ702のユニットのパンタグラフが、それぞれ検査出場時にシングルアーム形に換装されています。
=まとめ=
どこの鉄道会社でも、車両の入換・牽引には第一線を退いた車両を使用しています。
そのような中でも相模鉄道では鉄道施設の検測装置を搭載して車両でマルチに兼用しているんですね。
すでに生産が終了してから、長い時間が経過してしまったBトレインショーティーですが。
このように、貴重な事業用車両も製品化してくれたことに改めて感謝しています。
細々とですが、まだまだ発掘しながら楽しみたいと思います。