あぁ~!やっぱりこの色!この色!
房総半島をツーリングしていると必ず走っているのが、この色のバスなんですよぉ~。
と、いう事でいつもの色のいつものバス「小湊鐡道バス」を入手しました。
特に牛久・長南・大多喜方面からはこの茂原駅行をとてもよく見かけますから。
内房のJR駅と外房のJR駅を繋ぐ路線バスです。
茂原駅行きのバスと言えばやっぱり長南営業所の所属車が多いですよね。
バイクで走っていると、この後ろ姿はとてもよく見かけます。
このカラーリングは小湊鐡道グループの九十九里鐡道バスもまったく同じです。
会社の違いは正面中央のロゴマークで判別できます。
そういえば、どちらの会社名も「鉄道」の文字が「鐡道」なんですよね。
=バスコレクションの小湊鐡道バス=
千葉県のバス会社として高速バスを含めて多くの車両が製品化されています。
特に一般路線用のバスはこちらの3種類がラインアップされているようです。
・三菱ふそうエアロスター ノンステップバス「白子車庫」 型式:KL-、PJ-MP37JM
・いすゞエルガ ノンステップバス「八幡宿東口」型式:QDG-LV290N
・富士重工業 「 茂原駅」 型式:7E(17E)
今回、入手した富士重工業の7Eボディバスは小湊鉄道が自社発注しているんですね。
小湊鐡道は4メーカーに(日産ディ-ゼル・いすゞ・日野・三菱)このボディを乗せているとても貴重な会社のようなんです。
そして、富士重工業は2002年に鉄道車両とバス部門から撤退してしまったので、バス自体も貴重な存在になってしまいました。
多くのバスが15~20年使用。さらに車体更新されて小湊鐡道から九十九里鐡道へ譲渡されています。
=会社の概要=
会社名:小湊鐡道株式会社
市場情報:非上場
本社:千葉県市原市五井
設立:1917年(大正6年)
業種:陸運業
事業内容:一般運輸業(鉄道。バス)、土地・建物の売買・賃貸業、旅行・損害保険業
売上高:約54億(2018年3月)
従業員数:約570名
=会社の特長=
小湊鐡道は古くから鉄道部門を主体に会社経営していましたが、戦後、バス会社を合併してバス部門になりました。
こちらではそんなバスの事業部門(通称:小湊バス)について記載しています。
バス部門の沿革については1947年(昭和22年)に傘下にあった袖ヶ浦自動車を合併したことからはじまります。
そもそもこの袖ヶ浦自動車は1927年(昭和2年)に市原市周辺の有志によって設立された合資会社です。
当初は大多喜街道周辺で営業している小さなバス会社で、1933年(昭和8年)に小湊鉄道が経営権を得てから内房地域での路線を拡大。その後、株式会社化を経て、戦時下の事業統合により1943年(昭和18年)には外房地域の多くの事業者を合併して、房総半島の中央部を東西に横断する広大な事業エリアを確立しました。
マイカーブームの到来と競合する鉄道の影響・沿線市町村の過疎化で大幅な路線の整理が行われ、営業所も集約されました。
現在では乗合・貸切バス事業を計300両弱の車両で高速バス事業、自社企画のバスツアーも営んでいます。
・車両数:282両、貸切34両、特定1両
・営業キロ:1,537.4キロ
・系統数:292系統
・営業所:「乗合」塩田営業所・長南営業所・東金営業所
「貸切」姉崎営業所・木更津営業所・長南営業所・貸切塩田営業所
ちなみに九十九里鐡道のバスは下記のとおりになります。
・車両数:22両、貸切6両、管理受託車両6両
・系統数:15系統
・営業所:「乗合」片貝車庫
「貸切」本社
=京成電鉄との関係について=
京成電鉄の持分法適用関連会社として京成グループに名を連ねてはいますが、事実上は完全に独立した別会社になります。
そもそも小湊鐡道は安田財閥に所属して京成とは無関係でしたが、戦時中の当局による勧奨によって株式の大半を京成電鉄に買収されて京成電鉄の系列会社になった経緯があります。
しかし、1970年代に京成電鉄が経営危機と陥り、資産整理のため持ち株が放出された結果、九十九里鐡道が小湊鐡道の「株」を、また、小湊鐡道が社長名義で九十九里鐡道の「株」を持ち合う形態となって、京成電鉄の出資割合が大幅に下がりました。
その後も九十九里鐡道が京成電鉄の持ち株を取得しており、2017年3月31日時点では九十九里鐡道が63.94%、京成電鉄が19%の株式を保有しています。
現在、小湊鐡道は九十九里鐡道と共に「小湊グループ」を形成しています。
従って、他の京成グループの事業者とは大きく違っているわけです。
*京成グループの統一ロゴ「K'SEI GROUP」を使用していません。
*京成グループのサービス向上運動「BMK推進運動」に参加していません。
*観光・高速バスのカラーリングは「KaNaCカラー」ではない。
*バスツアーは京成トラベルの京成観光バスツアーではなく小湊グループ独自のバスツアーを展開している。
2025年(令和7年)京成グループのバス事業会社は大きく再編されましたが、小湊鐡道のバス事業には変更ありません。
ちなみに小湊鐡道株式会社と九十九里鐡道株式会社の両社はどちらも石川晋平氏が代表取締役社長を務めています。
また、営業規模では小湊鐡道の方がはるかに大きいのですが、社員40名の九十九里鐡道が名目的には小湊鐡道の親会社という形になっているのはとても面白いですね。
=まとめ=
小湊鐡道のバス事業は千葉県下にあるバス事業者と同様に東京湾アクアラインの開通で高速バスを中心に営業を拡大。
しかし、一般路線バスは日本全国の過疎化による利用客減少にさらされていて路線の再編を行いながら苦戦しています。
また、現在運転を休止している「いすみ鉄道」の株式も5.58%保有しており、これは千葉県の34.2%、大多喜町の15.17%、いすみ市の14.28%に次いで4番目となっています。(2019年3月31日時点)
そうそう!上総鶴舞駅の構内に今でもある鶴舞発電所(文化庁の文化遺産で登録有形文化財)ですが・・
なぜ、鉄道路線が非電化な小湊鐡道に、大きな火力発電所が必要なのか?とても不思議でした。
調べてみると、こちらの発電所は1925年(大正14年)に完成した火力発電所なんですね。
設備は75kwのディーゼル発電機2基(1基は予備)を設置して発電していました。
そもそも、小湊鐡道駅舎の電灯用として建設され、その後、沿線各町村より点灯の要請を受けて、1927年(昭和2年)には市原村ほか5ケ村に供給。次いで高滝村ほか3ケ村にも電力を供給して、最盛期にはなんと10ケ村(4400世帯)に電力を供給していた電力会社だったんですね。
しかし、戦時色が濃くなってきた1942年(昭和17年)には国からの配電統制令により、電力事業の営業を停止。
関東配電(東京電力の前身)へ移管されたという歴史があるんですよね。
そういえば小湊鐡道と九十九里鐡道はどちらも本社の社屋は建て替えず、今でも古くからある建物を大切に使用しています。
そうやっていつまでもしっかり地域に溶け込んだ会社として貢献して欲しいと思いました。





