交響曲第5番「運命」&ピアノ協奏曲第5番「皇帝」辻井さん | STILL ALIVE 眠れるブタ

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STILL ALIVE 2016/6/15 WED in サントリーホール

 辻井さん & オルフェウス室内管弦楽団
 主演目:「運命」、「皇帝」、アンコール曲:「ラ・カンパネラ」他

 去年聴いた、ラフマニノフ「第3番」、ショスタコヴィッチ「第10番」。
 オーケストラは英国最古といわれる「ロイヤル・リヴァプール・フィル」。
この時はオーケストラ編成は75名、シートは正面後方だったため辻井さんや団員の表情を見ることは出来なかった。 今回は意図して舞台背後のシートを確保。舞台は至近距離、辻井さんの表情は勿論、団員の頭部のハゲ具合までバッチリでした。
 何故この席か?辻井さんと団員の「指の動き」を見るため。お陰さまでアンコール曲の「ラ・カンパネラ」では、、辻井さんの ”This is <超絶技巧演奏>” を観ることが出来ました。
 
 *40年前、アシュケナージのラフマニノフ「第2番」をロンドンで聴いたとき、同行者が教えてくれた事には、
「舞台背後のシートは音楽を勉強している学生に演奏テクニック(指の動き)を至近距離から見せるため安価に提供している。」との事。日本は違うけどね。因みに料金は,B席¥13,000でした。

 今回、辻井さんのテクニック以上に驚いた事

 なんと指揮者がいない、この演奏スタイルは「オルフェウス室内管弦楽団」(拠点:ニューヨーク)の特徴の一つで団員1人1人がソリストとしての実力・能力が有るため可能だそうだ。
 見てると当然、コンサートマスターの「第1ヴァイオリン」が指揮代行。「弦」、「頭」、「体全体」を使って指揮。
しかも各曲違うヴァイオリニストが勤めていました。
 
 *CDを聴くときも当然指揮者の動きは判らないので不満はないけど、生演奏会だし指揮者が指揮した方がメリハリがあって良いような気もした。

 しかし、音源と演奏者の動きを見ながら聴くベートーベン。最高!!
曲によって編成は35名~39名(なんとロイヤル・リヴァプールの約半数)と違いますが、ピッコロ(1人)、フルート、クラリネット、オーボエ、コントラバス、ホルン(各2人)。申し分なしに音でした。
勿論、辻井さんの演奏も。ピアノの楽曲はクライバーンに馴染んできたせいか、クライバーンコンクール優勝者の辻井さんの音も馴染みます。

29年振りのサントリーホールでした。(因みにサントリーホールは30周年)

 次回演奏会は
 7/15 外山啓介 & ベルリン交響楽団(≠ベルリンフィル)
     演目;「未完成」、「新世界より」、そしてシューマン「ピアノ協奏曲」

 本年は好きな曲ばかりラッキー!!!
 因みに「運命」の「第3楽章」は出棺のとき流すよう「エンディングノート」に記載しています。



では、また