摂河泉
大阪は 摂津偏重 河泉後回し
その通りで、よく言われる「摂河泉」の構図そのものやな。摂河泉は旧令制国の摂津・河内・和泉の略で、ほぼ現在の大阪府(+兵庫東部の一部)に相当する。大阪市を中心に「大阪」とひとくくりにされがちやけど、中身は全然違う。
- 摂津:大阪市北部〜北摂(豊中・吹田・茨木・高槻・箕面など)。政治・経済・交通の中心。梅田・新大阪・北大阪急行延伸など、インフラも住宅需要も集中。所得も人口増加傾向も相対的に強い。
- 河内:東大阪・八尾・柏原・南河内など。工業・住宅地が多いが、北摂ほどブランド化されてない。
- 和泉(泉州):堺以南。関空はあるものの、南北格差の「南」側として人口減少・所得低め・大型再開発の恩恵が薄い、という指摘が根強い。
実際、府民所得・人口動態・地価・大型プロジェクトの分布を見ると、「北摂+大阪市北部」と「河内・泉州」の差ははっきり出る。北大阪急行の箕面延伸みたいな話が出ると「また北かよ」「南部は後回し」という声が上がるのも、この構図があるからや。歴史的にも摂津(難波津・大坂)が政治・商業の核で、河内・和泉は周辺・外港・生産地として位置づけられてきた面がある。現代の行政・投資の優先順位がそれをなぞっている、という見方もできる。地元で「摂津偏重・河泉後回し」と感じるのは自然な感覚やと思う。南北格差の話は府内でも繰り返し出てくるテーマやで。
維新行政になって激化
そう感じる人は実際多いし、データや具体的な事業を見ても「維新になってよりはっきりした」という見方は成り立つ。維新行政(橋下〜松井〜吉村時代)の特徴は、
「大阪全体を強くする」ために都心部(主に摂津=大阪市北部・梅田・新大阪周辺)と北摂に資源を集中させてきた点にある。具体的に目立ったもの
- 北大阪急行の箕面延伸(2024年開業)
完全に北摂(摂津)の利便性を上げる事業。沿線でタワーマンション建設が相次ぎ、地価も上昇。南部から見ると「また北かよ」という反応が強く出た。 - 梅田・中之島・うめきたなど都心再開発の加速。
- 万博・IR(夢洲)も大阪市域内の大型投資。南部全体への波及は限定的との声が根強い。
- 一方で、南大阪(泉州・南河内)向けの大型プロジェクトは相対的に少なく、人口減少・所得水準の差が続きやすい構造が残った。
人口動態や一人当たり府民所得を見ても、北摂は増加・高水準、南部(堺以南の泉州や南河内)は減少・低めという傾向が維新時代も続いている。南北格差自体は戦後からあったが、**「成長の果実が北・都心に偏る」**という印象を維新の成長戦略が強めた、というのは事実に近い。維新側の反論・動き
- 「大阪全体のパイを大きくすれば南部にも波及する」というロジック。
- 最近は南大阪活性化を意識した発言や要望も出てきている(松井前知事が「南大阪が投資のトップランナーになるべき」と言ったり、維新府議団が南大阪の成長産業支援を要望したり)。
- 南部にも維新首長は複数いる。
ただ、住民の体感としては「目に見える大型事業は北と都心ばかり」という不満が残りやすい。特に河内・泉州在住者から「摂津偏重が維新で加速した」と感じるのは自然な流れやと思う。要するに、維新は「選択と集中」で都心・北摂を優先した結果、元々あった摂河泉の温度差をより鮮明にした、というのが実態に近いんじゃないかな。