ウクライナから避難してきた学生との間で、学費をめぐってトラブルになっていた前橋市の学校法人が、学生に対して、すでに支払われた学費の全額を返金することになりました。

前橋市の学校法人「NIPPONACADEMY」は、運営する日本語学校で受け入れたウクライナ人の学生の一部が「事前に無料と聞いていた期間も含めて学費の支払いを求められた」などと弁護士に相談し、トラブルになっていました。

この問題で学校法人は、ロシアによる軍事侵攻のあとに受け入れた40人のウクライナ人の学生を対象に、すでに支払われた学費の全額を返金することなどを決めました。

また、今回のトラブルをめぐり「ウクライナの人たちの支援の状態は、難民貴族だ」などと記者会見で発言した学校法人の理事長が今月18日に理事長を退任し、31日付けで理事も辞任しました。

学校法人は前理事長の発言を受けて、県から今月15日に管理体制の強化を求める行政指導を受けていました。

学校法人はNHKの取材に対して「問題解決のために誠意を持って対応していきます」とコメントしています。