栄養状態がよくない生後3か月の娘を放置し死亡させたとして、警察は埼玉県美里町の20代の両親を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは埼玉県美里町の無職、金井裕喜容疑者(29)と妻のあずさ容疑者(28)です。

警察によりますと2人は去年9月、生後3か月だった四女の喜空ちゃんの体重が少なく、栄養状態がよくなかったにもかかわらず、治療を受けさせるなどしないまま放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いが持たれています。

妻のあずさ容疑者が夜中に喜空ちゃんのようすがおかしいことに気付いて、消防に通報したということで、喜空ちゃんは病院に搬送されましたが死亡しました。

捜査関係者によりますと、喜空ちゃんはあごの骨が折れていたためミルクを飲みにくくなり、体力が弱っていったとみられるということです。

調べに対し金井容疑者はけがをさせたのは自分だと認めたうえで「虐待で捕まるのが嫌で病院に連れて行かなかった」と供述し、妻のあずさ容疑者は「けがを見て病院に連れていかなければならないと思ったが、夫に拒否され従ってしまった」などと、供述しているということです。

警察は死亡したいきさつを詳しく調べています。