安全のための設備が死亡事故につながっていました。
東京 港区のレインボーブリッジでオートバイの死亡事故が相次ぎ、警視庁が分析したところ壁面の安全設備と衝突したことで致命傷を負った疑いがあることがわかりました。
現場では8月中に対策が施されることになっています。

この現場は、東京 港区にあるレインボーブリッジの長さおよそ600メートルのループ状の橋で、去年9月と10月、オートバイの死亡事故が2件連続して起きました。

いずれもカーブを曲がりきれず、外壁に衝突していましたが、警視庁が分析したところ、壁面に沿って設置された「視線誘導灯」と呼ばれる設備にも衝突していて、この「誘導灯」との衝突で致命傷を負った疑いがあることがわかりました。

「視線誘導灯」は道路の形状を伝えるため、およそ7メートルおきに設置され、路面からの高さは1メートルと、オートバイの人にとっては胸の高さになっていました。

警視庁が過去の記録を調べたところ、このループ状の橋では、以前にも同様の死亡事故が起きていたことから、道路を管理する東京都港湾局に対策を要請しました。

これを受けて現場では、壁沿いのゼブラゾーンの拡大や防護柵の設置などの工事が進められ、今月中に対策が施されることになっています。