35歳の若さで亡くなったモーツァルトを生前、描いたとされる貴重な肖像画がフランス パリのオークションに出品され、およそ4億8000万円で落札されました。肖像画には、この絵でしか知られていないモーツァルトの作品の可能性がある楽譜が描かれていて、専門家らの注目が集まっています。
フランス パリのオークションに出品されたのは、1770年にイタリア人の画家が描いたとされる当時13歳のモーツァルトの肖像画で、赤いフロックコートを着て、白髪のかつらをかぶったモーツァルトがピアノに向かって座っている姿が描かれています。
モーツァルトは当時、イタリアで音楽を学びながら各地で演奏会などを行っていたということでこの絵は、イタリア北部のベローナで行ったオルガンコンサートの数日後に描かれたとされています。
モーツァルトが生きている間に描かれた肖像画は4枚しかないとされ、今回の肖像画はそのうちの一枚とされています。
落札価格は、当初、80万ユーロから120万ユーロと予想されていましたが、27日のオークションでは、予想を大きく上回る400万ユーロ、日本円にしておよそ4億8000万円で落札されました。
肖像画には、この絵でしか知られていないモーツァルトの作品の可能性がある楽譜が描かれていて、世界中の専門家らの注目が集まっています。