ことしのノーベル賞の発表が7日から始まるのを前に、東京 江東区の日本科学未来館ではノーベル賞に関連したトークイベントが開かれています。
日本科学未来館ではノーベル賞が発表される時期に合わせて毎年イベントを行っていて、ことしは科学コミュニケーターが毎日2回、話題を変えて行うトークイベントを開いています。
6日は、9年前にノーベル化学賞を受賞した鈴木章さんと根岸英一さんが発見した、新しい物質の合成方法について解説し、スマートフォンの画面の製造や新しい農薬の開発に応用されていることなども紹介しました。
会場には親子連れなどが集まって聞き入っていました。
また、トークイベントではことし受賞が期待される研究者などを紹介するパネルも展示され、物理学賞では超高精度の時計の原理を開発した香取秀俊さんや、化学賞ではリチウムイオン電池の開発に貢献した水島公一さんや吉野彰さんなどが挙げられていました。
このトークイベントは、今月19日まで休館日を除く毎日、午前と午後の合わせて2回開かれています。
日本科学未来館の科学コミュニケーターの田中沙紀子さんは「日本人の受賞は十分にありうると思っていて、子どもたちが科学に興味を持つきっかけになればうれしいです」と話していました。