先月の地震で震度6強の揺れを観測した新潟県村上市で、江戸時代から続く伝統行事「村上大祭」の本祭りが行われ、「おしゃぎり」と呼ばれる豪華な山車のひき回しを見ようと多くの観光客が訪れています。
「村上大祭」は今から380年余り前の江戸時代に、村上藩の町人が神社の移転を祝って荷車に太鼓を積んで練り歩いたことが始まりとされ、去年国の重要無形民俗文化財に指定されました。
先月18日の地震で震度6強の揺れを観測した村上市ですが、7日は晴天に恵まれ、山場となる本祭りには多くの観光客が訪れました。
祭りでは馬に乗って凱旋する武将を表した「荒馬」姿の子どもや稚児の行列が先導を務めました。
そして、彫刻や漆塗りを施した「おしゃぎり」と呼ばれる豪華な19台の山車のひき回しが行われました。
「おしゃぎり」には子どもたちも乗り込んで太鼓やかねのお囃子を披露し、観光客たちを楽しませていました。
新潟市から来た男性は、「朝の早い時間からおしゃぎりをひいていて、伝統のある雄大な祭りでした」と話していました。
山車の引き回しは7日午後11時まで行われます。