桜田氏更迭「危機感足りない」 大型選挙への影響懸念 | 親父と息子の口喧嘩

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YAHOOニュ-ス(産経新聞) 4/11(木) 20:30配信

 

桜田義孝前五輪相が東日本大震災をめぐる失言で事実上更迭されたことを受け、政府・与党には11日、危機感が広がった。道路整備をめぐる「忖度(そんたく)」発言で辞任した塚田一郎元国土交通副大臣に続く失態で、21日投開票の衆院大阪12区と沖縄3区の両補欠選挙や夏の参院選に響きかねないからだ。自民党幹部は痛手を最小限に食い止めようと、党内を引き締めている。

 

  「統一地方選後半戦に臨むところで水を差されたのは否めない。長期政権だけに、いつ国民が愛想を尽かすかという危機感が足りない」

 

  石原派(近未来政治研究会)会長の石原伸晃元幹事長は派の会合でこう苦言を呈した。

 

  11日の各派の会合では、桜田氏の失言に対する批判が続出した。

 

  岸田派(宏池会)会長の岸田文雄政調会長も「あってはならない発言。政権、与党の気の緩みがあるのではないか」と訴えた。細田派(清和政策研究会)の下村博文元文部科学相は「(問題が)立て続けで、今後に非常に影響する。引き締めてやらないと大変厳しい」と呼びかけた。

 

  とりわけ沈痛な空気に包まれたのが、桜田氏が所属する二階派(志帥会)だ。東日本大震災に絡む失言での閣僚辞任は「まだ東北で良かった」と発言した今村雅弘元復興相に続く2人目。同派の河村建夫元官房長官は「閣僚はもちろん、国会議員は日頃から言葉に気をつけていかなければならない」と注意を促した。

 

  公明党の山口那津男代表も11日の中央幹事会で「(塚田氏の辞任後に)与党として気を引き締めて、と申し上げた矢先だ。怒りを禁じ得ない」と指弾し、「二度とないよう政府には厳しく申し上げていく」と強調した。

 

  厳しい批判の声が上がるのは、衆院の2補選や統一地方選後半戦、夏の参院選へのダメージを懸念しているからだ。安倍晋三首相が10日夜、桜田氏の失言から2時間で更迭を即決したのも、早期の幕引きで影響を最小限に抑えようという危機感による。

 

  自民党内からは、閣僚の不祥事や失言が相次ぎ自民党が惨敗した平成19年の参院選を引き合いに「嫌な流れだ」(党中堅)との声も漏れ始めている。

 

  桜田氏はこれまでも閣僚としての資質が問われてきたが、首相は、昨年9月の自民党総裁選で支持を受けた二階俊博幹事長への配慮もあり、二階派の桜田氏をかばい続けてきた。

 

  自民党関係者は「派閥推薦型や入閣適齢期を重視しすぎる人事はもう止めるべきだ。失敗したときのリスクが大きすぎる」と語った。