親父と息子の口喧嘩(<駆け付け警護>歓迎と懐疑 企業、NGOも複雑な思い) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

 

 親父「自衛隊が未知の領域へ踏み出す。殺し、殺される危険を伴う駆け付け警護が閣議決定され、警護される側となりうる関係者の受け止めは歓迎と懐疑に割れているんだそうだ(毎日新聞11/15(火) 21:50配信)。

自民党政権の政策に何でも反対する、こんな新聞の報道なんかどうでもいいんだけど、

『殺し、殺される危険』という表現には口あんぐりだね。

じゃあ今までの自衛隊PKO派遣部隊は殺されるだけの存在だったのかと問い返したいね。

軍隊が『殺し、殺される危険』を背負った集団であることは、子供でも知っている自明の理だ。

今更、いい大人が馬鹿なことを言うんじゃないよ。

それでは、ここで『駆け付け警護』についてのお前さんの基本的な見解を聞いておこうかな。」

 

 

南スーダンの国旗

 

 

息子 「この話については以前にも書いたこともあるね。それぞれの立場からの意見もあって、すべて書くと長くなるので手短に。

 

基本的には、日本国の領土外のことなので、自衛隊の方々が命を懸けてまでやる任務なのか、という疑問符がつくね。

 

そこまでする覚悟も国民にあると思えない。万が一の場合にも、『国際貢献の為だったのだから』と騒がない、とも思えない。つまり大騒ぎするだろう。。

 

まぁこう思うのは、実際に自分で危険な国々に行ったことがあり、そこへ行くのは自己責任だと考えているからかもしれないけどね。

 

当時は、自分が好きで来ているのだから、命が危なくなっても、自衛隊の皆さんに『危険を冒して助けに来てくれ』とは露ほども思わなかった。

 

今考えても、こう思う。

あの頃は自衛隊が救助に来ることができない国や場所で活動していた。だけども、もし何かあった場合、自衛隊が命を懸けても救助しに来る可能性があったなら、自主的にその活動場所から撤退ししただろう

迷惑をかけるわけにはいかないから。

 

と、まずは自分の経験も含めた助けられる可能性のある日本人の立場からの見解を書いてみた。」

 

 

息子 「だけども、国家や政府の立場では、国民の生命と財産を護る義務もある。日本国外に居るからと言って、護らないとは言えないだろう。そこも充分理解できる。

 

ただ、それだったら充分な装備を持って任務を与えるべきだろう。ポジティブリストに加えて、厳しい条件を課したまま、新任務を与えるのは間違えている。

 

手枷足枷をはめられたまま、より危険な任務を与えられるのは自衛隊の方々だ。

 

 

南スーダンだけでないが、国連PKO軍の多くは、出稼ぎ目的で、人道に燃えるような隊ではない。現地で聞いたのは、派遣国や人員へ相当の金が支払われるそうだ。そうなると派遣国もカネ目当てだといえる。

 

さらにPKO軍が、本気で国軍や反乱軍と交戦してまで援助関係者や職員を助けることは、本当に稀だろう。知っているのは、国連施設に逃げ込んだ一般市民を殺そうと南スーダン軍が侵入してきた際に、インド軍が交戦した話くらいだ。

 

言いたいことは、他の軍と全く違って、責任感も強く真面目である自衛隊の方々だけが、突っ込むことにはならないか。それが心配だ。

 

さらに、相手になるのは南スーダン正規軍の可能性もある。今年7月の市街戦でも、援助関係者を襲ったのは正規軍だ。自衛隊は正規軍と交戦できるのだろうか?それこそ、野党が大騒ぎだろう。

 

その辺りのリスクを負ってまで、南スーダンで駆けつけ警護をするべきだろうか?自衛隊の本来任務は、いうまでもなく日本を護ること、日本国の日本国民を護ることだ。

 

その自衛隊が、本来任務以外のことで名誉を汚されたり、反日野党へ付け入る隙を与えるようなリスクは避けるべきだ。

 

現政権も、たくさんの課題がある中で、そのようなリスクを負ってまですることではない、と思うな。」

 

親父「この問題は何回論議しても、論議し尽くせない難題なんだよ。

しかし、如何なる理由にせよ、海外に自衛隊を派遣したら、我が国の法制上『駆け付け警護』任務は与えていませんじゃあ、国際社会では通用しないんだよ。

この記事にも、『イラク派遣の経験があるベテラン隊員は「あの時も危険と騒がれたが、ふたを開ければ何もなかった。南スーダンも情勢が悪くなった時だけニュースになる」と指摘し、「我々は税金で訓練し、ご飯を食べている。『危ない』と言われたから行かないでは済まされない」と話す。』とあるように、これが普通の自衛隊員の気持ちなんだよ。

遠慮せず救援を要請すればいいのさ。」

 

息子 「そりゃねぇ。。国家や自衛隊の方々は、そう言わざるを得ないからね。そこは、相手の立場を判らないと。。

 

確かに自衛隊の方々は、本当にそういう気持ちであると思う。けれども、だからと言って助けてもらうのが当然と思うと考えるのは、ねぇ。。」

 

息子 「まぁまとめると、海外派兵に反対という訳ではないし、駆けつけ警護も反対ではない

 

ただ、現在の南スーダンの状況下において、装備等の条件がたくさん付与された状況で、行うのはリスクが高い。

 

だから、やるなら5原則に沿った状況下で、条件を変更(ネガティブリスト・無理な救助しないこと等)する。

 

今それができないならば、早く撤退すべきだ。」