風とともに大地を駆け
響き渡る音とともに踊ってきた
精一杯だった その時々の一瞬の重なりが
記憶の欠片に加えられた
二十年少し前に 命を預けられた
どうにもならない 余りに小さな重さ
どう守ってゆけばよいのか分からず
波立つ不安と 溢れ出る愛しさの間を揺れていた
愛おしい重みは
いつの間にか 見上げる大きさになり
美しい響きを奏でている
******
求め探した果てに
懐かしく 不思議なご縁に導かれ
ある瞬間
どんな時も すべてが
ただ豊かに現れ続けているのだと
「私」ではない 大きな何かが気づいた
まるで春の夢のように 焦点が消え
仄かな残り香が漂っている
どんな音も 源から奏でられている表現
この瞬間の 時のおとは
どんな響きかな ✨