*** 生々しい表現がありますので 苦手な方やお食事中の方 ご注意くださいませ ***

さて お湯に入ってから リラックスしている頃
私は 不思議な感覚 の中にいました。
次に何が起こるのか 何をすれば良いのかが ”分かって”いるのです。

そして何故か 部屋の大きさを優に超えた範囲まで 意識が広がっている感じで階下の人の動きなどを キャッチしていました。
一方 お腹の中で息づいている命と
常に ”やりとり”をしていたのです。

赤ちゃんが どのように回転しながらおりてくるかも ”分かって”いました。
瞑想のときよりも もっと鋭敏な感覚がありました。
そして、、、
収縮の度に 大きな(と感じられた)赤ちゃんが産道をおりて来て
とうとう お湯の中に少しの出血と共に 細い赤ちゃんの髪の毛が見えました。発露ですね。
Dr.が 静かな声で「頭を支えてあげましょう」と言われ
少しだけ出ている 赤ちゃんの頭を支えながら 次の収縮を待っていました。次で 全部出て来ると分かっていました。
そして 強い収縮と共に くるんと回転しながら 赤ちゃんが お湯の中に出てきました。
Dr.が赤ちゃんをすくい上げると すぐに可愛い声が響きました。
あ 呼吸をした 大丈夫だと思いました。

「○時○分」「大丈夫ですね」「お部屋の用意ができたら お呼びしますね」
とDr.と看護士さんが出て行かれて 絆のとき が始まります。
母と子が初めて出会う 神聖なときです。
ちっちゃな身体を抱きしめて
もう感動でウルウルしながら「待ってたよ。ここに来てくれて ありがとう
」と語りかけると ちっちゃな目を開いて見つめてくれます。

この子知ってる
と不思議に感じながらこんなに幸せな時は 今までなかった。

授かる というより 預かった命
大切に育てます と誓っていました。

お部屋の用意が出来ましたよ と声が聞こえ 扉が開いて
看護士さんのサポートで 赤ちゃんを抱きながら(身体からへその緒が繋がったままの姿です
)ゆっくり歩いて お隣の部屋にゆき

大きなタオルが敷かれたマットレスに横になりました。
「おっぱいをあげてね」と言われ 娘の口に含ませると一生懸命吸い付きます。まだ初乳が出ないのだけど この刺激で後産(胎盤排出)が促され
弱い陣痛のようなものがあって ぬるっと胎盤が出てきました。
へその緒は 赤ちゃんの自発呼吸が始まっても
しばらくは動いていて 万が一に備えています。

野生の動物なら ここでお母さんが胎盤を食べてしまうのですが私は食べずに
はさみでへその緒を切りました。身体を洗わせて下さいね と赤ちゃんを連れて行かれたとき
これで身二つになったんだ と感無量でした。

身長と体重を測られて 連れた来られた赤ちゃんを抱いて
今度は 自分の部屋に移動します。
個室のベッドのすぐ横に 赤ちゃんベッドがあって
すやすや寝ている顔が よく見えます。出血が少なく 痛みも余りなくて これはきっと安産なのだろうと思いながら
引き込まれるように眠りに落ちました。

判で押したように 3時間ごとに起きる赤ちゃんに おっぱいをしていた日々から
あっという間に 十数年経ちました。
出産は 直感に従って選択できた 素晴らしい体験でした。前夜に お隣の部屋で亡くなった赤ちゃんと

引き裂かれるような声をあげていた あのお母さんを想うと
魂の尊い役割だと分かっていても 悲しくなりますが

だからこそ そこから学び
意識的に 今ここ を生ききることが大切なのだと思います。
命があるということは ほんとうに大変な奇跡ですね。 
お陰さまで 大きな愛に見守られながら
時に動揺しつつも
娘から多くを学び続けています。
ありがとうございます 