
映画を見終って何故この方角違いな二つの話を一緒にした映画を作ったのかなあと思いました。
伝記映画をメインに話を進めると飛行機作成の理屈っぽい話で退屈するかもしれない、それで色恋の話も付け加えたかなどと思いました。
男の方は飛行機に熱中していて、恋の方にそれほど熱を入れているようには思えない、一応形だけの結婚をするけれど、最後女の方から離れていきます。その辺が小説と全然違う、何も伝記と小説をくっつけることはないように思いました。
でも音楽はよかった、昭和初期の避暑地のホテル、BGMの美しいメロディーが流れ、ピアノに合わせて「会議は踊る」の「ただ一度だけ」を歌う場面、レトロな雰囲気も素敵でした。
映画の中に計算尺が出てきます。ストーリーの最初の方、骨折した足の応急手当をするために、主人公が鞄から計算尺を取り出し副木として使います。「あ、計算尺だ。」と思って見ていました。計算機の無い時代は飛行機の設計図を作るのに計算尺を使ったのでしょう。
この映画を見て計算尺が分かるのは相当高齢の人でしょう。私は高齢なので数学の時間に一応使い方を習ったことがありました。
堀辰雄の「風立ちぬ」について、
小説では婚約者が結核で富士見高原の療養所に入所すると、男の方も入所して看病、最後を看取ります。その後、山小屋のようなところで死者を思いながら一冬暮らす、そんな話でした。