映画「岸辺の旅」 | mimiの独り言

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この映画の原作は映画を見た後読みました。

3年前失踪した夫が突然帰ってきて、「俺の体はとうに海の底で蟹に食われてしまった」と言います。映画の最初もそんなふうに始まり、夫の優介は3年かけて歩いて帰ってきたと言い、そこで通ってきた土地を一緒に訪ねようと妻の瑞希を誘います。

二人は新聞配達の島影さんの家で仕事を手伝ったり、中華料理の店で餃子を作ったり、山村で煙草の栽培を手伝う傍ら、優介が学習塾をして子供の勉強を見てやったりして過ごします。

二人が出会う人たちは本物の人間である場合と幽霊である場合がありました。この世で出会う人の中には実は幽霊であることもありうるのでしょうか。

最初に滞在した新聞屋の島影さんの所は映画ではある朝目覚めると家が廃屋になっていて、その点が原作と違いました。その展開は「雨月物語」の「浅茅の宿」を思わせました。監督がこの部分だけ雨月物語的な展開にしたのは何故かなと思いました。この監督の映画はホラー映画が多いらしいですが。

私は先日佐藤愛子の「人間の煩悩」を読んだのですが、その本によると佐藤愛子は50代で超常現象を体験し、以来死後の世界を信じるようになったということでした。

「岸辺の旅」も死者が幽霊になってこの世に戻り生者と対話する話であるわけで、こんな本や映画を見たためでしょうか、私もなんとなく影響を受け、姿は見えないけれど、かつて身近に暮らした人の霊が私は気が付かないけれど自分の身近に浮遊しているのかな、などと思ってしまうのでした。

それはそんなに気味悪いことではなくひょっとしたら楽しいことかもしれないなどと思うのでした。何しろ長年生きてきたのですから死者の知人は大勢いるわけですから。