
映画の冒頭ナット・キングコールの「モナリザ」が流れます。この歌は1950年代大変はやった歌でした。このころはナット・キングコールの全盛時代、「トゥー・ヤング」「プリテンド」「スターダスト」「キサス・キサス・キサス」等何曲もの歌を聞きました。独特のハスキーでセクシーな声。と言うわけで最初から映画に引き込まれました。
「モナリザ、モナリザと人は君を名付けた 君はまるであの神秘的な微笑みをたたえたあの女性のよう
・・・・・モナリザ、君は愛する人を誘惑するために微笑むのか、それともそうやって傷ついた心を隠しているのか・・・」
ここで歌われるモナリザは映画の女主人公シモーヌでしょうか。
映画の主人公ジョージは組織の親分の身代わりで刑務所に入っていましたが、出所して妻に会いに行ったところあっさり追い出されてしまい、仕方なく友人の所に行きます。そして組織から世話されて高級コールガールのシモーヌの送迎をするようになります。
シモーヌは夜の歓楽街で妹分のキャシーを探していました。ジョージはキャシー探しを手伝ううちにシモーヌに惹かれていきます。ジョージは風采の上がらないさえない中年男なのですが。映画の終盤思いがけない人間関係が発覚する、さえない男ジョージの一途な思いに胸が熱くなりました。
この映画を見ていて、以前見た同じ監督の作品「クライングゲーム」を思い出しました。「クライングゲーム」も謎めいた女性が登場したのでした。
風采の上がらない男の、謎めいた魅力的な女性に対する届かない思い、こういうテーマにひきつけられます。これって男が美貌のモテ男だと、こちらの心への響き具合が全く違ってしまうのですが。