
ストーリーがあるのだろうと思って見ましたが、それはほんの付け足し程度、パリを訪れた婚約者同士がことあるごとに意見、主張が食い違い、そんならなんで婚約したのかなと思っていると最後は分かれてしまうただそれだけ。
映画の中で主人公ギルが出会う人物は作家、画家、音楽家、全部名前がわかる人ばかり、いや、ただ一人聞いたことのない名前、それがピカソの恋人というアドリアナ、この人の名前は聞いたことがありません。家にあるピカソの画集の年賦を調べましたが、でていません。この人物は架空なのでしょう。
劇中1920年代にタイムスリップした主人公は大いに興奮し感動するのですが、その時代に住むアドリアナはベルエポックの方がずっと素晴らしいと主張します。
さらにギルとアドリアナがベルエポックの時代に行くとそこにはロートレックやドガ、ゴーギャン等がいて、いやルネッサンス時代が最高だと主張。
人間はいつの時代も昔はよかったと言いたがるものなのですね。
コール・ポーターも1920年代に登場してピアノを弾いているので、映画の中でコール・ポーターの曲がいくつか使われたのでしょうが、この人の曲を私はよく知らないので残念でした。
ギルとアドリアナが夜のパリを散歩する場面では古いシャンソン(1930年のもの)「聞かせてよ愛の言葉を」が使われていました。
ウディ・アレンの映画というと私は「アニー・ホール」を見ただけ、実はよくわからなかったのですが、これは楽しめました。次は「カイロの紫のバラ」でもみようかと思っています。