*PARALLEL WORLD*Ver.2.1 -4ページ目

『一陽来復』

今日は【冬至】です
日としては今年は今日12月22日なのですが

実は【冬至】は期間です
12月22日頃から翌年の1月6日頃まで
日中よりも夜の方が長く
北半球では太陽の南中高度が最も低い日
したがって 古来では太陽の力が弱まる日(死)

そして小寒あたりから高度が上がるので
その復活(再生)を祝い
新年を迎える日

今の御時世 12月25日はキリストの
聖誕祭の日となってますが
実はキリスト教がメジャー化する以前は
【冬至】のお祭りだったのです

日本では12月22日頃から門松を飾り
歳神様を山からお迎えします

沖縄では旧暦12月24日にヒヌカン(竈神)が
天帝(太陽神)にその家族の1年の所業を報告しに
昇天するので台所を清めます
そしてヒヌカンは旧暦1月6日に各家庭に帰って来ます
これは 中国の道教思想からなるものですが
本土のおせちを作って オクドさん(竈神)を
お休みさせるのと共通点があります

また 東京の『穴八幡宮』では
毎年冬至の日~節分の日(旧正月)まで
『一陽来復』のお守りが戴けます

この神社は蟲封じのご利益があるとの事で
先に書いた沖縄のヒヌカンと共通点があります
(道教思想→三尸の蟲→庚申信仰)
※ヒヌカンは3つの石が御神体

太陰太陽暦は月と太陽の運行を観測して
作られたもので 月は潮の満ち干き(魚業)
太陽は作物の種の薪どきや収穫時期(農業)
など自然の法則基づいた暦

明治になって西洋に右へ倣えで
グレゴリウス暦にしてしまいましたが
日本の四季には合ってない様な気がします。

例えば『五月雨』(しぐれ)
これは本来、梅雨の時期の雨の事で
『五月晴れ』(さつきばれ)は
梅雨の間の晴れの日を指す言葉

梅雨は6月~7月の間を指すので
旧暦だとこの時期はぴったり当てはまる

「暦の上では春ですが・・・」なんて
手紙に書くのも旧暦ではナンセンス!
暦によって作物を育てているのに
今の暦だと育ちませんw

人間だって生物だから
自然と共にありたいもの

世間は12月22日だけど
私の暦は 11月17日(旧暦)!
自然と共に歩むぜっ!

・・・という訳で本日は
南瓜をほおばりながら柚子湯に浸かって
『一陽来復』をお祈り致しま~すw

※柚子湯は公衆浴場が出来てから
冬至=湯治というシャレから
南瓜も天文年間から渡来したので
どちらも江戸時代からの風習です

※『一陽来復』は
易で陰暦10月に陰が極まって
11月の冬至に陽が初めて生じることから
旧暦の11月や冬至を指す
すなわち、冬が去り春が来る(新年)が来ることで
転じて、悪いことが続いた後
ようやく物事がよい方に向かうこと です。


$*PARALLEL WORLD*Ver.2.1