こんにちは、栃木県日光市JR下野大沢駅前30秒の阿部整骨院院長の阿部洋志です。
利他の精神を持つYAP遺伝子
遺伝子が細胞分裂をする際
核のDNAが小さく折り畳まれ
幾つかの固まりになって
分かれていきます。
この固まりは「染色体」と呼ばれています。
この染色体の中に性染色体があり
女性はXX
男性はXYと違いがあります。
この男性が持つ染色体がY染色体と呼ばれ
Y染色体は父から息子に
受け継がれていきます。
『LAST HOPE』の取材を通して
「YAP遺伝子」について
知る機会を得ました。
Y染色体の中で
YAPと呼ばれるブイの特徴が見られるのが
チベットやアンダマン諸島
スファラディ系ユダヤ人
日本人のみで
利他的な特徴を示すといわれています。
アリゾナ大学の研究では
日本人男性の62.1パーセントの遺伝子に見られる
固有の遺伝子であり
縄文から受け継がれてきていて
YAPを持った存在は
縄文から広がったそうです。
YAP遺伝子は自分を捨て
他人に尽くす遺伝子であり
この遺伝子の持ち主は
魂の経験が古く
闘いに疲れ
二元の世界の体験を超えたいという
進化を望むからこそ
この遺伝子を選び生まれてきたのです。
この利他の心こそが
他者が良くなることで連なる
自分の意識が進化するからです。
『古事記』に描かれた大国主命の話に
次のようなものがあります。
出雲大社に祀られている大国主命には
大勢の兄弟
八十神たちがいました。
ある時
稲葉の国(鳥取県東部)に
八上比實という
日本一の女神がいると聞いて
兄弟で嫁取りの競争を
することになりました。
しかし
太鼓のことで
途中には未知のないところが多いし
宿もない。
米、味噌、醤油から
鍋釜、寝具に至るまで
持って行かなければなりません。
そこで
八十神一同で相談して
皆の荷物を大きな袋に入れ
大国主命に運んでもらうように頼むこととしました。
大国主命は
知から持ち出し立派なので
荷物運びの従者のように見せかければ
八上比實から
選ばれることもないだろう
という魂胆がありました。
八十神たちに
「旅行道具をひとまとめに
背負えるか?」と頼まれます。
自分が荷物を背負わなければ
嫁取り競争も取りやめるしかないと聞いて
「よろしゅうございます。
お引き受けいたしましょう」と答えます。
こうして大国主命は1人で
大きな袋を背負い
八十神たちに従い
歩いていきました。
その姿はどう見ても
従者としか見えないのです。
その後
ワニを騙して島を渡ったことで
皮をはがれて痛い目に遭っている兎が
八十神たちに助けを求めます。
すると
八十神たちは言います。
「お前が渡ってきた浜辺で
海の水を浴びなさい。
それから風の吹く日向で
乾かしなさい」
兎は感謝を伝えて
海の水を浴びて泣き苦しみました。
すると
そこへ大国主命が遅れて到着します。
「兎さん、どうしたのですか?」
兎は一切を説明すると
大国主命は
「すまないことをした。
川へ行って水で塩を洗い落とし
日陰で静かに寝てください」
と手当をしました。
「大国主命様
あなたは袋を背負い
八十神様の後からついていかれるし
お供としか見えません。
でも、あなたこそ
立派な方でいらっしゃる。
八上比賣はあなた様をお婿にされるにちがいありません」
そしてその通りに
八上比賣は大国主の想いの深さにお婿に選びました。
このお話は
人の苦労を喜んで背負うことは
将来の自分に多大なる恩恵をもたらす
行為であることを表現しています。
深い思いやりこそが
大和心の中に含まれているのです。
人々がこの大和心を思い出し
貢献を喜びながら
できるようになったとき
愛と貢献の社会が浮上するのです。
まさに
愛と貢献への意向の鍵が
大和心にあるのです。
LAST HOPE
白鳥哲著
VOICE発行
212ページから
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