「尹大統領がNATO会議に出席」(『統一日報』を読む-106) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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『統一日報』紙の一面の記事である。

「豪州さえ不参加の首脳会議になぜ行くか」と、手厳しい記事である。

NATOは東西冷戦のときの反共軍事同盟ではない、反ロシアの侵略的な帝国主義的同盟に変わったことを、尹政権は認識していない、と批判的論調を展開している。

『統一日報』紙の論調は、尹大統領や側近たちは西欧のプロパガンダに無防備だと分析している。

南牛の浅い分析は、韓国の軍需産業の意志を受けている、と見た。北朝鮮がロシアへ武器を売るなら、韓国はNATOに武器を売る、という発想に見えた。尹大統領は金正恩を意識し、北朝鮮には負けられない、韓国内左派の李在明党への対抗意識ではないだろうか。むろん、首脳会議に参加して大きく見せるところは岸田文雄首相と同じだ。

岸田文雄首相も北朝鮮とは距離が遠くなった。