『朝鮮総聯の研究』(広瀬陽一-12)1995年に刊行されている。南牛が佐藤勝巳一派から北朝鮮のスパイと断定され、韓国の安企部から日本の朝日新聞社から追われていた年の刊行物だ。 あの懐かしい宮塚利雄・山梨学院大学助教授が登場している。1995年と言えば、金達壽はご存命であった。 金達壽を論じるに欠かせない一冊である。例えば、宮塚利雄助教授の書いたものの中には、韓徳銖を支えた張斗植の生涯が詰まっている。それは金達壽の文学の一端にふれるレポートにもなっている。 朝鮮総聯の鼎の支柱は張斗植、韓徳銖、金達壽であった。