『朝鮮総聯第十回全体大会について』(広瀬陽一-11) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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この本、鶴橋の古書店で偽復刻版が売ってます。2,000円です。萩原遼が本物を読みたくて探し回ったからでしょう。

この本を読まずして、『季刊三千里』の同人が結成された原因が解明できません。韓徳銖議長の寝室に盗聴器が仕掛けられた経緯も理解できないでしょう。それは金達壽が「日本の中の朝鮮文化」に拘泥する真因も理解できないでしょう。

萩原遼は、拉致問題の解決へ向けての仕事は、西岡力では無理だと思い、病後の身を押して上京した背景、そして広瀬陽一は金時鐘の呪縛の中にいると評した背景を読み取るに欠かせない。