雨の降る品川駅(広瀬陽一-9) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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日本プロレタリアートのうしろ盾まえ盾、の詩句ほどに日本共産党の本質を突いた言葉はない。広瀬陽一は日本人、日本国民だろう。この詩句に在日の左派が違和感を覚え、民族差別を含んだ詩句だと批判する、が。広瀬陽一は日本人、日本国民だろう。この詩句の背景、時代背景と国際共産主義運動を考えるとき、「ソ同盟への忠誠心が足りない」とか、「中国革命の成就の為に捨て石になれ」とか、朝鮮人共産主義者は多くの血を流させられた。

そういう国際共産主義運動の流れのなかで、この中野重治の「雨の降る品川駅」の詩ほど、時代を的確に表現した言葉は無い、と評価すべきではないのか。

あのリンチ殺人事件、地下共産党のひどい事件も朝鮮人党員への「偏見」が入っていて起こされたのでは?

あの時、殺された党員の墓は、在日朝鮮人歌手が殺された党員の故郷の秋田に建立している。国際共産主義運動の成功した国に、米国と日本が挙げられている。それは移民の流入が多かったからだ。