詰み(広瀬陽一-8) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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詰みは将棋用語でしょう。広瀬陽一の「金達壽研究」は、ほぼ詰みです。歴史への不勉強が大きな欠陥を生じさせています。一応、関西の友人には、「ほぼ詰みです」と伝えました。

金達壽は80年代後半になって「神社」を朝鮮由来だと言及しました。当時は佐藤勝巳と仲が

良かったので『現代コリア』誌上に、その間違いを指摘しました。従来、南牛の指摘以来、金達壽の退潮が始まったと見ていた。だが、金達壽の退潮は岡田英弘が『倭国』を著してからだ、と近年理解できた。

金達壽は、岡田英弘に撃破されたのである。その岡田英弘を読んでいない広瀬陽一は「詰み」へ陥っている。