『日共の基本的戦略戦術』(日共史研究-48) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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昭和28年に刊行される。在日朝鮮人史研究に欠かせない一冊として玉城素師に勧められている。五つの編に分かれていて第五編が「在日朝鮮人関係」である。51年、52年の祖防委、民戦の活動に関わる基本文献が収録されている。つまり、金時鐘が済州島から日本へ、南労党の党員から日共の党員へ移行して時期、金時鐘を縛った思想の枠組みが記載されている。

金時鐘がいとも簡単に南労党から日共へ党籍を移動した、年表からそう感じさせる行為の外的要因の分析に欠かせない。