県教育長明言を避ける(つくば市政展望-386) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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茨城県の柳橋常喜教育長は県立高の新設の要望に対して研究学園都市内の「既存3校の魅力づくりをしたい」と述べている。

谷田部農高の後進高校である「つくばサイエンス高校」に普通科を設置したいと考えているようだ。農業の先行きを考え、上郷、谷田部の農高を二つも潰してサイエンスと響きの良い言葉の「サイエンス高校」は定員割れである。工業高校だから、「普農工商」と序列をつけられている高校の現実から希望者は少ない。厳しい生活の昭和の時代と異なり、子供選択を15の春でなく選挙権の持てる18歳からにしてくれという世論への理解が足りなかった県教育委員会の反省が、サイエンス高の改革案に表れている。

だが、問題は場所である。新しい高校の設立を望む住民の要望は、つくばエクスプレス沿線への設立を望んでのものである。

谷田部農高の立地していた場所はつくばエクスプレス線から問いのである。それに五十嵐立青市長は立憲民主党色が強いと見られている。自民党色の強い県としては、すんなりとしたくない政局感がある。つくば市の施策は、何かと県当局との間に不協和音が流れているようだ。