帯びに「歴史と衛星画像で読み解く ロシアの極東軍事戦略」とある。小泉悠氏には、歴史に「大黒埠頭で読み解く ロシア極東の軍事産業」を書いて貰いたいのである。
オホーツク核要塞の核要塞は、神奈川県下の材料と機械工業によって確立されてきたことは、通関統計から読み取れる。
そして小泉悠氏も頁を割いている廃原潜の処理に、金正日が熱い視線を送っていたことは、日朝貿易会の田中喜代彦事務局長の説いていた処である。むろん、日朝間の貿易業に携わっていた在日は、ウリナラの核実験は核廃棄物を受け入れる設備を建設する為だと説いていた。
その事もこの小泉悠氏の、この著作からより深く読み取れる。当に北朝鮮問題家の必読の書籍である。2024年2月28日刊行とは考えさせられる。ウクライナ侵攻の2年後を過ぎての発行だからだ。
北朝鮮による日本人拉致行為も、渡辺周の『消えた核科学者』を合わせて読む必要性が生じている。救う会の西岡力会長では、この間の事情を解析できない。小泉悠氏に解説して貰う必要がありそうだ。