小島直記『鮎川義介伝』(満洲研究-64) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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よくできた本である。満鮮の調査研究に手を付けて30年、鮎川義介は二キ三スケの一人としてその名前に接してきた。

満洲に無いモノはここにある、のここは朝鮮だが、この鮎川義介の名言は南牛の書庫のあり様も言い当てる言葉である。

南牛は、鮎川義介の「ここ」を掘ってきた。

それが人生最後のレポート三部作の、

1、咸鏡線の新幹線化

2、咸鏡北道再開発計画

3、金正日と孫達元の見果てぬ夢

を書き上げることだが、その一環に鮎川義介の存在がある。