『たたかう南朝鮮』(朝鮮研究-173) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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安部南牛が、朝鮮関係の本の書評を中心に掲載していくブログです。

日本共産党政策シリーズの第18集として昭和35年に刊行されている。定価30円である。副題が「アメリカ最前線基地南朝鮮の実態」である。

「南朝鮮」という呼称は、韓国は米国の植民地化にあり、韓国の国民は苦嘆の底に呻吟している表現が散りばめられている。一方、北朝鮮では国家予算中に国民の収める税金の比率は2.1%だと表記し、当に人民生活は社会主義で報われているかのように表現されている。

人民から集められる税金が国の予算の2.1%にしか達しないという「貧困」が見えていない。斯様なパンフレットを配布して日本国民を騙して来た責任、騙された一人に南牛も入るが悲しくなる。

「在日朝鮮人の帰国運動の勝利のかげにはまた、われわれ日本国民の友好的な協力と、世界の平和愛好人民の世論による支持があった」

とも、記載されている。

南牛は「帰国運動」における佐藤勝巳や萩原遼の奮闘を連想し、NK会で帰国運動が話題に挙げられたとき、「日本共産党の罪は大きい」と発言した。NK会は国会記者会館の二階で開催されていた。南牛は国会を一望し、日共の責任もある、と発言した。

その発言の直後に、NK会の三ハゲの一人は、デカい声で「共産党に責任は無い」と反撃してきた。

歴史的事実を捻じ曲げる三ハゲの一人に激怒する。この時を機会に三ハゲの一人と敵対関係になる。その内に南牛はハゲ嫌いと認定されたらしく、三人から嫌われてしまった。