『兵庫県警察史』(警察史を読む-18) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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只今、午後8時に『兵庫県警察史』の全4巻が届いた。大阪の古書店のあじあ號から送られてきた。宮本百合子の名作『播州平野』を解読する最良の手引書である。更に、朴憲永の対日工作の航跡を探る手引書でもある。

気付くのが遅い。別に山口組研究の為では無い。それよりも、佐藤勝巳研究にはなる。佐藤勝巳は常々言っていた。朝鮮問題をやる、北朝鮮研究をやる時に注意する警察は5府県だと指定していた。それは関東では神奈川県警、関西では大阪府警、兵庫県警、そして西日本では山口県警、福岡県警だと述べた。

佐藤勝巳の警察票には耳を傾けさせられる。新潟県警はノーズロだが、富山県警はズボンをはいている、というものだった。警視庁と埼玉県警の批評的言動は一切なかった。

近代日本史は警察史抜きに語られない。