『大戦下の半島經濟』(朝鮮研究-159)昭和19年11月に、朝鮮銀行調査部が刊行している。戦時経済に対する朝鮮半島の使命が叙述されている。徴用工問題云々の前に、対米戦争に果たした朝鮮半島の役割を問題にすべきであろう。 米国は日本の経戦能力を朝鮮半島が支えていると判断し、昭和20年になると朝鮮海峡に潜水艦を入れて海上輸送路を断つ。これはかなりの効果を発揮して聖断となる。聖断の裏側の産業事情は専売公社の記録で知ることができる。 この冊子は、よく日本の経戦能力を支えていた実態を知らせてくれる。