『和龍縣事情』(朝鮮研究-140) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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満洲帝国地方事情大系刊行會が、康徳三年に刊行している。1936年である。この本は韓国で復刻版を出すべきだろう。

昭和10年代、和龍では人口の96%が朝鮮人であった。和龍縣とは、豆満江を挟んで会寧から茂山の対岸である。山梨の小狸がこの付近をウロチョロして捕まったという伝説の地でもある。

韓国の対支工作の観点は、満洲国東部の地誌類の復刻が肝要となる。

ロシア領も含めてこの地域の日本語資料は、韓国政府として対支那というか、現今の赤色支那への対工策として有効であろう。許文道の説くところであったが。