在日史の研究者でこの本を読んでいないとしたら偽物だ。南牛は新井慶子さんが韓国大使館付属施設での講演を行った際、この『神奈川県警察史』(昭和45年刊)からの引用で話されたという事で深い感銘を受けた。新井慶子さんは講演時には「朴慶南」と名乗っていた。慶尚道二世は「慶」の字を入れる。朴慶植、松坂慶子そして新井慶子である。
そして日朝貿易会の村上貞雄常務を知るに欠かせない文献となっている。北朝鮮研究では村上貞雄の『私が関わった北朝鮮-50年代、60年代、そして中国』が必読であるが、この村上貞雄の著作が書かれた心奥を知らされる歴史書である。
故に新井慶子さんがこの書籍を熟読していることに驚いている。
それにしても韓国大使館は新井慶子さんに講演させて、同じ書籍の熟読者の南牛に講演させないとは?何であろうか?
南牛は、佐藤勝巳・西岡力師弟とは、朝鮮半島研究の流れが違うのですが。