『日朝貿易と北朝鮮の軍需物資調達』(朝鮮研究-117) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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某大学関係者が秘密裏に刊行したというレポートが届いた。2004年に刊行されているから、20年経過して届いたのである。これは驚きのレポートである。横浜の某埠頭から鎮南浦港へ運ばれた軍需物資をよく調べている。

金正日が直接ウリナラへ出て来られない場合は、隣の大国へ出て来てください。隣の大国に工場を建設して頂ければ、労働者をウリナラから出します、という日本企業への約束の言葉が紹介されている。本当かいな?と思う話だが、金正日はウリナラの優れた労働力を安価に使える利点を説いたと記述されている?本当かいなである。

何時でも隣の大国の工場から発注して下さい。青島と南浦は阿吽のミナトです、と言ったとくれば、このレポートはいささか怪しいのだ。

韓国左派政権の時代のレポートとは言え、横浜大黒埠頭から韓国群山港へ荷を運べば、あとは群山から青島へ、というのだが、このレポートは勘ぐり過ぎている。空から米国が見ているのだ。