『風雲の満ソ國境』(満洲研究-28) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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日蘇通信社通信社主幹・茂森唯士編である。昭和12年の刊行である。

満洲に資源あり、の幻想が冷める過程の本だ。資源は黒龍江省の向こうにあり、こちらは日本が開発に力を注がなければただの土地であった。

黒龍江省が光ってくるのは90年代からこちら、日本の技術と資本が入ってからだ。

大阪経法大学の南正院君は向こう側の土地に着目した。

工作員筋の情報だと、あれから20年経過して金正恩とプーチンの間で南正恩構想が浮かびあがる可能性が出てきたそうだ。

科協は技術、商工会は資本、北朝鮮は労働力、ロシアは土地提供である。この本も90年近く経過して脚光を浴びるか?