横田美農夫助役の自信(つくば市政展望-244) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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町長の辞職が規定の事実と化すと、自治労の野村文雄氏は町長選立候補の意志を固めた動きを始める。沼尻民平町長の再選時の対立候補であった木村操氏も町内の写真館へ赴き、選挙ポスター用の撮影をする。今度は、渡辺安重はいない、大丈夫だと谷田部農委に写真屋の前で豪語する。だが、横田美農夫助役は動かなかった。アカイ野村文雄自治労に町民の多数が投票する、筈がない。自作農で、親父に引き立てられ町議会議長に上り詰めたが、兎角素行が問題視される木村操如きが、と二人の動きを冷ややかに、そして自信をもって眺めていた。

竹内藤男県知事には、万博パビリオン廃材処理で助けている。借りを感じた竹内藤男県知事の支援は受けられる。沼尻民平町長の逮捕での不在時には、大禍なく町政を運営してきた。沼尻民平町政に瑕疵は造っていない。沼尻民平が町長として成果を誇れるように、町政を纏めたのはこの横田美農夫が助役であったからだ。

この台地は、徳川300年間から明治大正昭和と長屋門層が治めてきた。まさか、町民は門の無い木村操や野村文雄を支持することもあるまい。

横田美農夫助役は大きく構えて台風一過の町政を運営していた。俺は小貝川堤防決壊を防いだ。防げなかった対岸、水海道の惨状を知った町民は俺を支持するに違いない。横田美農夫助役は湖水と化した水海道を眺め、大きく胸を張った。