疫病神は離れない(つくば市政展望-237) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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横田美農夫助役の度重なる不運は山田新太郎町議から魅入られたことであろうか。当時、茨城県は一自治体一ゴルフ場建設認可の方針を打ち出していた。常磐高速道路も通り、東京から近いという事もあり、ゴルフ場建設申請のラッシュが始まった。筑波郡谷田部町に二つのゴルフ場建設の動きが出ていた。一つは両高野の関わる谷田部城下に近い立地、もう一つが山田新太郎町議が関わった島名北方案であった。

二つのゴルフ場建設案は、今となっては、つくばエクスプレス線が開通した今となっては実に先を見据えた計画というか土地への先行投資案であった。

島名の山林を予定とするゴルフ場建設には佐川急便が絡んでいた。山田新太郎町議に依頼され、横田美農夫助役は赤坂にある佐川急便の東京事務所を訪れたのである。昼食時にて弁当が出され、女子事務員がお茶を注いでくれた。

山田新太郎町議が町長職務代理をこちらの案、島名山林案に傾けさせた、と吹聴する。両高野は憤慨する。第二常磐線が谷田部城下北方へ敷設されるという前提の谷田部福田坪ゴルフ場建設申請ができなくなる。両高野の背後には沼尻運送という谷田部最大の企業が付いていた。いわゆる沼尻一族である。ここに横田美農夫討つべしの世論を高める画策の準備が始まる。

そこから沼尻民平町長に横田美農夫助役は食わせ物だ、との吹き込みが始まったのであろうか?

沼尻民平町長は後継候補から横田美農夫助役を外す方向へ向かう。