わたしは6年前の4月、地元の市立病院の精神科閉鎖病棟に配属された。
精神科病棟で働くのが学生の頃からの希望であって第1希望に精神科病棟を書いた。犯罪心理学等に興味あり、その他統合失調症やうつ病、摂食障害等にも興味があった。今でも本当は司法観察病棟とかで働きたいと思っている。
晴れて希望の病棟に配属されたのだが、5月頃になると早速困ったことが出てきた。
一度教えてもらったことが一発ではなかなかできず、いろいろ注意される。
その度に気をつけたのだが、何よりも1番困ったのは先輩によって処置のやり方が異なること。
ベットのギャッチアップにしても「ベットは足からあげるといいよ、ずれ落ちないから体が」と指導受けて、その方法でのギャッチアップを先輩Bの前でやると「え、なんで足からあげるの?笑 頭からでいいんだよ」と。
そういうのが他の処置でも起こり、点滴のミキシング(メインの補液に薬剤をシリンジで入れること)でも言われ、3人の先輩の前で3通りのミキシング方法を行なっていたりした。
いよいよ困って「実はこう教わりました」と先輩に言うと、それが終わりの始まりだったのか態度が悪いとされて師長にもそれは面談で言われてしまった。
わたしはただ、そういうことで困っていたことを伝えたかっただけなのだが、若くて1年目のわたしが言うことはあまり信じてもらえないし話も聞いてくれなく、日に日に孤独を感じていた。
そこはチームを性別で分けていた病棟だった。男性患者は男性スタッフが観て、女性患者は女性スタッフが観た。だから詰所の先輩も男女比が半々であったのだが、わたしは女性チームから完全に孤立してしまった。
もう1人の男子の同い年の同期がいたが、彼は非常にうまくいろいろこなしているように見えた。
気付いたら女性チーム内で挨拶も無視されるようになって、毎日職場に行くことが嫌になっていった。
今後輩ができて思うことは、注意するのはもちろん当たり前のことかもしれないが、わたしは何故その人がこのやり方でやっているのか考えて、わたしが1年目にした経験でこの人は困っていたりしないかな、と思いながら伝えている。
コミュニケーション不足はお互いを苦しめるから。
ただわたしは自分がこの経験をしたから、今では新人さんのことを思いやろうとする自分がいるのかもしれない、とも思う。