いじめっていうのは大人の世界でもある。
職場とか特に、そして看護師の世界は比較的多い方なのではないでしょうか。
「体交枕」と呼ばれている枕がある。
俗に言う「床ずれ」ができないように、1人で寝返りも打てない寝たきりのご老人は、1〜2時間毎に体の向きを看護師が変えている。
左向きにしたり右向きにしたりして、床ずれ(看護師の中では褥瘡【じょくそう】と言われるもの)ができないようにしているのだ。
「褥瘡は看護師の恥」とも言われたりしているが、褥瘡患者のいない病院をわたしは聞いたことがない。
わたしがいた病院では、体交枕にカバーがされていた。それにファスナーが付いていたのだが、そこを患者さんの背中と反対の向きにしてね、と習った。
その通りに枕をあてたつもりであったが、他の先輩の中にはそうしていない人もいた。
ある日、そうしていない先輩の1人がわたしの部屋持ち患者さんの部屋に行って処置をしたのだ。
予想つくかもしれないが、それを見た指導係の先輩に「前も言ったけどこれ何でこの向きなの」とわたしが言われた。
自分がやっていないことを言ってみたら、自分の部屋持ち患者さんだから「それなら直すとかしないとダメでしょ」と言われる。
そして指導係の先輩は20代で、その枕の向きを間違えて置いている先輩は40代、そのような関係だったから指導係の先輩も相手に直接言えなかったのだろう。
そして体交枕をそのように置いた40代の先輩からは「体交枕、こう置くんだよ」と習って、当時のわたしは混乱した。
こんなことが病棟では馬鹿みたいにある。
指導する先輩方の中でやり方が統一されていないのだから。
それ以外にもわたしは確かに覚えは悪かったかもしれない。
だけどそんなことまで悪者にされたら、こっちだって困る。
患者さんの部屋で「◯◯さんって給料泥棒だよね」とかも言われたりした。
言えなかったけど当時わたしは「産休3回とっているあんたに何でそんなこと言われないといけないの。それにあんたから給料もらっていないし」と思った。
わたしはそんな感じで、まあまあ根深い性格でもあった。