つれづれレミゼ -33ページ目

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

クミコ
井上芳雄


ル・テアトル銀座 20列センター


http://www.todolove.com/index.html


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☆仕事の予定的に無理だなーと思っていてチケットも取っていなかったのですが、当日になって予想外に仕事が順調に片付いて、観にいくことができました。行ってしみじみよかった。私の大好きな芳雄くんに、すごくすごく癒されてきました。


☆一般公募された「届かなかったラブレター」を、朗読と歌とでつづっていく舞台。「二度と会えない人たちへ」というキャッチコピーのとおり、思いを告げられぬまますれ違い消息不明になった思い人、長年連れ添い人生をともに歩んできて死別した妻、たった数週間だけの命を生きた我が子、そんな相手への思いがつぎつぎに読み上げられていきます。


☆最初は、すこしその雰囲気に戸惑ったけど、ステージが進むうちにだんだんとひき込まれて聞き入ってました。ひとつひとつの手紙は短いものだけど、その中にこめられた思いの強さに胸が震え、びっくりするくらい泣いてしまった。朗読している芳雄くんもクミコさんも、ときどきそっと涙をぬぐってたよ。ところどころに差し込まれる歌にも、また心が震えました。芳雄くんの柔らかい温かい声と、クミコさんの強い意志を持つ声が不思議に調和して、すごく心が慰められました。「私の青空」って曲が、大好きなんだけど、今回また聴くことができてよかったなぁ。それから、新曲の「車輪」(これはきっとこのステージのテーマ曲なんだろうけど)も、ラストにふさわしく、ささやかな励ましと大きな優しさを持っている曲で、よかったなぁ。


☆実はこの日は仕事でいろいろあってややへこんでいたんだけど、沢山泣いて、芳雄くんの柔らかい歌声にふんわりくるまれたら、なんだかすごく元気がでました。私、芳雄くんの歌声がこんなに好きだったんだなぁとしみじみ思った。でも、よく考えたら、芳雄くんに落ちたのも、そういえばコンサートを聴きにいったことがきっかけだもんなぁ。誰の役でもなく、”井上芳雄”としてステージの上で歌っているとき見えてくる、芳雄くん本人の人柄がやっぱりすごく好きなんだな。芳雄くんいわく、一人で朗読の稽古していても何も感情は沸き立たないのに、こうやって舞台の上で、お客さんがいるなかで朗読すると、いままでにない感情がわきあがってきてびっくりしたって。朗読しながら芳雄くんすごく泣いていたんだけど、そんなふうに、込められた思いを丁寧に感じ取ることのできる、こころの柔らかさ、素直さが、彼のよさだなぁって、しみじみ思いました。王子キャラも、毒舌も、コントも、どれも芳雄くんの魅力だけど、いちばん根っこのところはすごく純粋なんだと思うなぁ。


☆今回席は後方だったんだけど、どセンターだったので、芳雄くんがステージ中央に立って歌っていると、まるでこっちに向かって歌いかけてくれているように思えて、それも心が揺さぶられる原因だったかも。芳雄くんの目力はつよく、そこからエネルギーをもらったよ。


☆今回のチケットは、CDもついていて、早速帰ってから聴いてみたんだけど、家で聞くとやっぱり全然違うなぁ(時代がかった歌謡曲っぽさにちょっとびっくりした)。劇場で素直に胸にすとん、と響いてきたのは、やっぱりあの空間で、同じ感情と同じ空気を出演者も客席の人も一緒に共有していたからこそ、なんでしょうね。


(わー、今日の感想恥ずかしいね!)

エンジニア…別所哲也
キム…新妻聖子
クリス…井上芳雄
ジョン…岡幸二郎
エレン…シルビア・グラフ
トゥイ…泉見洋平
ジジ…菅谷真理恵


博多座 2階A列下手


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☆ソワレは芳雄くん、別所さん、シルビアさんの楽。芳雄くんは何度も観ていたけど、別所さんは帝劇初日以来、シルビアさんにいたっては、初見でした。こんなにサイゴンみていたのに!(でも、これで全キャスト見られました。桑原さんも実は見ているんだよねー)


☆芳雄クリス、マチネの原田クリスが私の好みの造詣だったのもあって、もう、なんというか腹のたつクリス。遊び慣れている感じに腹がたつというか。でも、それって、役作り成功しているってことだよね。多分、結婚式のシーンの妙なはしゃぎっぷりが好みじゃないんだなぁ。帝劇初日のあたりは、もっとくらーい感じの鬱々としたクリスだったんだけど、どうも途中から変わってきた感じ(私、鬱々クリスが好きなのかな?)


☆でも、WGWの、一回目の「主よどうして」のところ、強い調子で歌うのではなく、囁くような、うちに向かうような細い声で歌うのは好き。ピアニシモで、小さく細く歌うことで、逆に痛みや苦しみの大きさが届いてくることってあるよね。そこで思わずほろりとするんです。


☆そういえば、帝劇のころは、「今も信じてる」で、芳雄クリスは肩にまわされたエレンの手にすがるように自分の手を重ねていたけど、今回はやっていなかったです。私あれが凄く好きだったので(ベトナムの悪夢を一人で抱え込むしかないクリスだったけど、その重ねた手で、気持ちはエレンに向かっているように見えたから)、そこ変わっちゃったのは残念でした。


☆初見のシルビアさんは、きっぱりしていて意思の強いエレンだった。その辺はアメリカ人っぽいのかも。エレンは、慈愛の人のイメージ(ほのかさんのイメージが強いんだと思う)だったから、すごく新鮮でした。「今も信じてる」では、博多座の音響のよさもあいまって、新妻キムもシルビアエレンも、すごく強ーい歌を聞かせてくれて、二人に挟まれて鬱々でちっちゃくなっているクリスは、二人に攻められているようにも思え、ちょっと可愛そうに思いました。ふんわり柔らかい雰囲気のエレンかキムかだったらよかったなぁ。


☆別所エンジニアは、これが結構好きなエンジニアでした。帝劇ではあんまり気づかなかったんだよなぁ。もうちょっと観とけばよかったなぁ。ガタイもよく、人相もちょっとおっかなく、女の子たちを食い物にしてそうな怖いエンジニアなんだけど、底に見え隠れする悲しみと怒りに、観ていて胸が痛くなる。他のエンジニアに比べて、卑屈さがすごくて。きっと「生まれたくないのに生まれてきた」ブイドイたる自分への絶望や、生まれさせられたことに対する怒りが根底にあるんだろうな。コミカルな演技で客席を沸かせても、芯の部分に抱える感情はブレないところが、別所エンジニアのリアリティを作ってるんだろうと思ったよ。


☆岡ジョンのブイドイも、すごくよかったです。えー。なんだろう、帝劇のときと全然違ったの。帝劇のときもいいなぁと思っていたけど。今になって思えば、帝劇ときはちょっとだけ「気持ちよさそうに歌っている」っていう印象があったのかも。それが博多座では、すごく真摯なブイドイになっていたように思いました。相手を納得させよう、とか、相手を説き伏せよう、とか、そういう印象がなくなって、ただ、自分の体験に対して真正面から向き合ったような、そんな印象のブイドイ。逆にその真摯さがずっと深く心に訴えかけてきた気がします。


☆別所さんの楽挨拶は「強くなければ優しくなれない、優しくなければ強くなれない」ってものだったんだけど、これを聞いたとたんにまた涙。心優しく母の強さのあったキム。優しく同時に弱い人間だったクリス。怒りをバネにアメリカを目指すエンジニア。過去の過ちに向き合い活動するジョン。皆みんな一生懸命に生きているんだなぁ、と思って。この夏、サイゴンを観たときは、背景に描かれる戦争のことについていっぱい考えたけれど、サイゴンってそれだけじゃなく、人間の弱さと愚かさと、そして優しさと強さを描いた作品なんだよなぁってことを、改めて思ったのでした。


エンジニア…橋本さとし
キム…知念里奈
クリス…原田優一
ジョン…岸祐二
エレン…鈴木ほのか
トゥイ…神田恭兵
ジジ…菅谷真理恵


博多座 3階B列センター


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☆芳雄くんの楽に絡めての博多座遠征。すっごい楽しかったです~!!博多座大好き。人は優しく、食べ物は美味しく、そしてなんと言っても音響がすばらしい!!ぞくぞくするほどの厚みのあるコーラスに鳥肌がたち、一人一人の熱演に、ハンカチが濡れてないところがないくらい泣きました(マチネとソワレの間にホテルに帰って洗濯したりしてました(笑))。


☆一番の鳥肌シーンは、トゥイを撃ってしまったあとの「♪ときがきた~」のところ。知念キムと神田トゥイの激しいやりとりのクライマックスでの発砲、振り返りながら倒れるトゥイ、駆け寄るキム。何が起こったのか、理解できない、理解したくない、という一瞬の空白。そこで、絶妙のタイミングと、圧倒的なコーラスの厚みで、「♪と き が き た ~」。そして、キムの慟哭。いつだってこのシーンは素晴らしいと思うけど、今回は、博多座の素晴らしい音響と、アンサンブルが赤組にバトンタッチして最初の公演だったってことで、ちょっと神がかってたよ。もう一回聞きたい。あの息をするのも忘れるような、あの空気をもう一度味わいたいなぁ。


☆それから、今回の一番の嬉しい驚きは、原田クリスがすっごくよくなっていたこと。帝劇では、ラスト付近は結構よくはなっていたけど、なかなか歌うことに精一杯で、気持ちが伝わってこなかったんだけど、今回はもう別人のように伝わってきました。特に「神よ何故」がぐっときました。ラストの「♪ベトナムを離れよう、今」のところが、声量ばっちり、響きもしっかり、でも単なる「上手な歌」にはならず(←帝劇のときはどうしてもこの印象が抜けなかったのです)、心の底の激情がすごく伝わってきました。


☆でねぇ、こうなってみると、原田クリス、相当好きです。今回の遠征で、マイベストクリスになったかも。すごく真面目で、色々考えすぎて一人でぐるぐるしてそうで、世渡りが下手そうな、そんな原田クリス。まだちょっと少年ぽさも残っていて、一人周りからなじめずに浮いているような感じ。そのクリスが、健気に一生懸命生きているキムに惹かれていくのが、すごく自然で、二人、お互いがお互いの支えになっている感じで、見ていて微笑ましくて、だからこそ、別れなければいけない運命が悲しかったです。


☆あ、あと、キスしまくりのところも、原田クリスの好きなところ。マイクがキス音拾いまくってたよー(笑)。なんか、可愛いなぁ、と。でも、ラストシーン、キムの体を抱きしめながら、クリス、やっぱり最期にキスをするんだよね。二人が幸せだったころのキスを思い出して、涙・涙・涙。(今も思い出し泣きしそうです………)


☆帝劇後半では、割とクリスに対して腹立たしく思うこともあったのですが、今回のマチネでは、最初のWGWで原田クリスの気持ちに共感できたためか、そのあとはずっと腹立つこともなく、ただただ運命に巻き込まれていく二人が悲しく、つらかったです。クリスの弱さも駄目なところも、全部含めて、一生懸命あがきながら生きているその姿が、いとしいです。


☆知念キムは、相変わらず素敵で、健気で可憐な17歳の少女の顔と、子供を守る強い母の顔と、どちらにも違和感がないのが凄い。そして、知念キム&原田クリスは、美男美女カップルでいいなー。もう一回観たかったなー(っていか、今ほんとに、もう一回原田クリス観とくんだったと後悔しています)。


☆橋本エンジニアは今日も楽しかったです。でも、エンジニアっていうより、ずっとさとしさんを観てたような感じ。私、結局橋本エンジニアってどんな人か分からないのですよねぇ。コミカルな軽いシーンと、シリアスなシーンが、全く別人のように思えるのがなぁ…。うーん。あと苦手なところは、「いくにゃビザがない~」の前で、盛大に「あれっ!?」とリアクションしているところ。エンジニアにとって、アメリカ行きって、そんなに軽いことだったの?ベースになる人間像がいまいちつかめないせいで、結局さとしさん楽しかったなー、で終わっちゃうんだよね。うーん。うーん。うーん。。。どなたか、「橋本エンジニア」がどんなエンジニアなのか、解釈を教えてくださーい。