クミコ
井上芳雄
ル・テアトル銀座 20列センター
http://www.todolove.com/index.html
--------------------------
☆仕事の予定的に無理だなーと思っていてチケットも取っていなかったのですが、当日になって予想外に仕事が順調に片付いて、観にいくことができました。行ってしみじみよかった。私の大好きな芳雄くんに、すごくすごく癒されてきました。
☆一般公募された「届かなかったラブレター」を、朗読と歌とでつづっていく舞台。「二度と会えない人たちへ」というキャッチコピーのとおり、思いを告げられぬまますれ違い消息不明になった思い人、長年連れ添い人生をともに歩んできて死別した妻、たった数週間だけの命を生きた我が子、そんな相手への思いがつぎつぎに読み上げられていきます。
☆最初は、すこしその雰囲気に戸惑ったけど、ステージが進むうちにだんだんとひき込まれて聞き入ってました。ひとつひとつの手紙は短いものだけど、その中にこめられた思いの強さに胸が震え、びっくりするくらい泣いてしまった。朗読している芳雄くんもクミコさんも、ときどきそっと涙をぬぐってたよ。ところどころに差し込まれる歌にも、また心が震えました。芳雄くんの柔らかい温かい声と、クミコさんの強い意志を持つ声が不思議に調和して、すごく心が慰められました。「私の青空」って曲が、大好きなんだけど、今回また聴くことができてよかったなぁ。それから、新曲の「車輪」(これはきっとこのステージのテーマ曲なんだろうけど)も、ラストにふさわしく、ささやかな励ましと大きな優しさを持っている曲で、よかったなぁ。
☆実はこの日は仕事でいろいろあってややへこんでいたんだけど、沢山泣いて、芳雄くんの柔らかい歌声にふんわりくるまれたら、なんだかすごく元気がでました。私、芳雄くんの歌声がこんなに好きだったんだなぁとしみじみ思った。でも、よく考えたら、芳雄くんに落ちたのも、そういえばコンサートを聴きにいったことがきっかけだもんなぁ。誰の役でもなく、”井上芳雄”としてステージの上で歌っているとき見えてくる、芳雄くん本人の人柄がやっぱりすごく好きなんだな。芳雄くんいわく、一人で朗読の稽古していても何も感情は沸き立たないのに、こうやって舞台の上で、お客さんがいるなかで朗読すると、いままでにない感情がわきあがってきてびっくりしたって。朗読しながら芳雄くんすごく泣いていたんだけど、そんなふうに、込められた思いを丁寧に感じ取ることのできる、こころの柔らかさ、素直さが、彼のよさだなぁって、しみじみ思いました。王子キャラも、毒舌も、コントも、どれも芳雄くんの魅力だけど、いちばん根っこのところはすごく純粋なんだと思うなぁ。
☆今回席は後方だったんだけど、どセンターだったので、芳雄くんがステージ中央に立って歌っていると、まるでこっちに向かって歌いかけてくれているように思えて、それも心が揺さぶられる原因だったかも。芳雄くんの目力はつよく、そこからエネルギーをもらったよ。
☆今回のチケットは、CDもついていて、早速帰ってから聴いてみたんだけど、家で聞くとやっぱり全然違うなぁ(時代がかった歌謡曲っぽさにちょっとびっくりした)。劇場で素直に胸にすとん、と響いてきたのは、やっぱりあの空間で、同じ感情と同じ空気を出演者も客席の人も一緒に共有していたからこそ、なんでしょうね。
(わー、今日の感想恥ずかしいね!)