つれづれレミゼ -31ページ目

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

マルグリット…春野寿美礼
アルマン…田代万里生
オットー…寺脇康文
アネット…飯野めぐみ
ルシアン…tekkan
ピエロ…山崎裕太
ジョルジュ…横内正


日生劇場 2階F列センター


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☆第二次世界大戦時のナチス占領下のパリって舞台背景が好みで興味があったのだけど、お財布がよしと言ってくれず見送りかなーと思っていたところ、友人の好意で観に行くことが出来ました。ありがとう!


☆物語は、第二次世界大戦時、ナチス占領下のパリ。元歌姫のマルグリッドは、ナチスの将軍の愛人として贅沢三昧の生活を送っている。マルグリッドの周りには、そんな彼女の恩恵に預かろうとする、したたかな知人たちが群がる。マルグリッド40歳の誕生日パーティーで、バンドとしてアルマンと出会う。アルマンは子供のころ、クラブで歌うマルグリッドに憧れていた。そこへ、フランス軍の爆撃が襲う。空襲警報が鳴り響く中、二人は恋に落ちる…。


☆ラスト、これまでオットーに従うばかりだったマルグリットが、オットーを陥れるべく自ら手引きしたってところにぐっときたなぁ。ミュージカルのテーマソングの「China Girl」。チャイナガールは、オルゴールの陶器人形のこと。今まで回りに流され、自分の意思を持たずにただ踊るだけの人形だったマルグリッドが、最期だけは自分で生き方を選んだってのが、すごく胸に響いたんです。


☆マルグリットに裏切られたと信じているアルマンは振り向かず、やがてパリは解放され、ナチスの女であったマルグリットは、民衆からリンチを受けて道端で死ぬ。かなり救いのないラストで、やりきれない。女というものの哀れさ、悲しさを感じた。あの時代、ああいう風にしか生きることのできない女性っていたよね…。でも、最期の最期、チャイナガールではなく、一人の人間として自ら選んで生きたってことが、私にとっては救いでした。


☆一時燃え上がったマルグリットとアルマンの恋は、結局は結ばれない。アルマンは、結局マルグリットは戯れに自分と遊んでいただけ、と思っているのかな。そうやって、心に折り合いをつけられるのが、若さなんだろうなぁ。きっとマルグリットの方は、もう壊れてしまった恋だと知っていても、自分の中に秘めて、そして死んでいったんだろうな。


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☆マルグリット役の春野さん。まず体がほっそーい。折れそうなくらい。儚くて、幸薄そうな雰囲気でした。なんかこう、嗜虐心をそそる風貌なのですよ…。お歌も、張り上げて歌うような感じではなく、細く透明感のあるソプラノ。それがマルグリットの雰囲気としてあっていて好き。


☆アルマンの田代くん。彼もアルマンという役によく似合ってたなぁ。アルマンは10代の役なんですが、10代らしい、刹那的に燃え上がる恋の情熱がよく伝わってきました。前のめりで恋につっこんでいく様がよかったなー。でも、あまりに恋に前のめりなんで、思わず泉見トゥイに出てきてもらって「急くな」(待てのポーズつきで)とやって欲しくなりました(笑)。歌はクラシック出身なだけあって、さすがお上手! 見に行く前は、上手なだけで終わっちゃうんじゃないかなと思っていたんですが、ちゃんと役としての感情がのっていてよかったです。ピアノもすごく上手でした!


☆オットーの寺脇さん。オットーってナチス将軍なんだから、もっと不気味だったり怖かったりして欲しかったんだけど、あんまり怖くなかった…。本人の人柄が透けてみえちゃうのかなぁ。例えば歩くときは背筋をぴっと伸ばす、足もまっすぐに、とするだけで軍人っぽさが見えていいと思うんだけど。ちょっと愛嬌さえも見えちゃって、冒頭のパーティの場面、浮かれさわぐマルグリットと友人たちを見ながら「フランス人の考えていることは分からん…」とひとりぽつねんとしている様子は、ちょっとへたれで可愛いとさえ思ってしまいました(某擬人化漫画の独に重なって見えちゃって、そのあとしばらく笑いそうになり大変でしたよ)。


エンジニア…筧利夫
キム…知念里奈
クリス…藤岡正明
ジョン…岸祐二
エレン…RiRIKA
トゥイ…泉見洋平
ジジ…池谷祐子


博多座 2階I列上手


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☆そして、この回が私のサイゴン楽になりました。博多に宿を取っていたんで、見ようと思えば翌日の大楽も見られたんだけど、筧さん&知念ちゃんという私のベストキャストで締めることにしたんです。


☆筧さんのエンジニア、やっぱり好き。大好き。いかにもな小物で、若干へたれで、でも生命力強い感じで、殺しても殺しても死ななさそうで、ちょっと抜けてる感じもあって。なによりも、温かくて優しいところが好き。ジジへの「焦るな!」も、一幕ラストでキムとタムをぎゅっと抱きしめるところも、バンコクで「お前もつれっててやりてぇな~」っていうのも、ひとつひとつが優しいなぁと思って、涙が出ちゃいます。


☆もしかしたら、これはエンジニアとしは異色の役作りなのかも(このエンジニアスタンダードになっちゃったせいで、もしかしたら、さとしさんのエンジニア像がつかめないで終わっちゃったのかも)。でも、好きだ!


☆この日の筧エンジニアは帝劇で見たときよりもかなり細かく前後左右ににょろにょろ動いてました。不審な動きだった。正直動きすぎですよ!(笑)。帝劇のころは、すごくストイックなエンジニアで、アドリブもほとんど入らなくて、それが好きだったんです。でも、まぁ、きっと楽への高揚のための動きだったんだろうなー。アメドリも体キレキレで、よくあんなに細かく動くなー、と感心しました。


☆藤岡クリス、久しぶり。博多座では、結局クリスは4人全員観られました。原田クリス、芳雄クリス、照井クリスと見てきて、ラストの藤岡クリス。改めて思った。確かに、この4人の中では藤岡クリスって異色。やりきれなさを内に溜め込んで欝状態になる感じじゃなく、どっちかっていうと暴力とか犯罪に走って晴らすタイプのクリスに見えました(殴るシーンとか、殴られるシーンが一番さまになっていて、慣れてる感じがするからかな?)。エレンに助けを求めたりしなさそうだし。


☆ところが、こんな異色の藤岡クリスですが、RiRiKAエレンとだと、なんだか2人が夫婦ってことに説得力があったんです。エレンはほのかさんばっかりいっぱい観ていて、彼女のエレンって、どこか聖母マリアのような慈愛に満ちていた。その優しさに、傷ついたクリスが助けの手を求め、やがて結婚にいたったように思った(実際にはあんなにできた女性はいないよね…)。RiRiKAエレンから受ける印象は全然違っていて、クリスが積極的にエレンを好きというよりも、エレンのほうがクリスを好きで結婚したのかなーって思えて。例えば幼馴染とかで、クリスがベトナム行くずーっと前から好きだった、とか、そんな背景がありそうな。普通のクリスとエレンの組み合わせだと、クリス→エレンだけど、藤岡クリスとRiRiKAエレンだと、クリス←エレンって感じがして、なるほど、だから2人結婚したのねー、って思ったんですよね。


☆多分、RiRiKAエレンって、若くて可愛い奥さんって感じがあるからだなー(ほのかエレンやシルビアエレンは、懐深く、存在感もしっかりあるから)。ホテルのシーンでも、事情を察するの、すごく遅いんですよね。そんなところも、まだ若くて経験が足りないからって思える。でも、だからこそ、そのあとの悩み苦しみは等身大の苦しみで、なんというか思わずこちらも共感しそうになり、よいなーと思ったよ。


☆知念キム。もう知念キムには散々語ったから。でも、私がどうして知念キムを好きかはもうすごくはっきり分かっていて、それは「彼女のように生きたい」と思わせてくれるから。戦乱のさなかで、物質的な面で幸せだったとは言えないかもしれないけど、クリスとタムを命を懸けて愛して、懸命に、一途に生きた。そこに、人の尊厳を感じるのですよね。どんなに悲惨で混乱した状況であっても、動物の本能だけになって生きるのは嫌。人として尊厳を持って生きて、そして死んでいきたいと、そう思うのです(自分がそんなに強いとはとても思えないので、だから、これは"憧れ"です)。


☆17歳のキムの夢は「私の為に命かけて戦う人」が現れて欲しいってものだったけど、タムを授かって、自分が(タムのために)命をかけて戦う人になったんだなぁと思うと感慨深いです。一番の幸せは、自分のために命を懸けて戦う人と出会うことではなくて、自分が命を懸けて戦いたいと思う相手に出会うことなのかもなぁと思いました。


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☆そんなことを考えながら見たサイゴンでした。結局帝劇14回、博多座4回の観劇です。ていうか、今数えてびっくりしました。レミのときはすごい一生懸命通った実感があったけど、今回結構力を抜きながら見ていた気がするのに…。敗因は、マチソワした回数が多いからだな。マチソワ、帝劇と博多座で計5日してるもんな。だから、劇場に行った回数はそんなに多くない気がするのに、観劇回数は多いんだな…。でも、後悔はしてない! サイゴンを観て、沢山のことを考えるきっかけになりました。ありがとう、サイゴン! そして、どうか、この芝居で描かれたような胸の痛い出来事が、もう二度と起こりませんように。


エンジニア…橋本さとし
キム…ソニン
クリス…照井裕隆
ジョン…岸祐二
エレン…鈴木ほのか
トゥイ…神田恭兵
ジジ…池谷祐子


博多座 3階C列上手


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☆大分いまさらですが、たまーにやってる書きそびれていた感想をアップしようシリーズなのでご容赦くださいませ。


☆2月に芳雄くんの楽で博多座遠征したら、やっぱりもう一回見ないとーという気持ちになっての再度の遠征でした。ソニンちゃん、照井くん、池谷さんはとても久しぶり!


☆照井クリスは人のよさが滲み出るというか、優しいクリスなのがよかったなぁ。照井クリスだとエレンと結婚したこと、腹がたたないどころか、逆によかったと思っちゃう。優しいこの人が、ぎりぎりのところで生きることを放棄せず、エレンに助けを求めてくれたの嬉しい。芳雄クリスとかだと、なぜかやたら腹が立つんだけどねー(っていうか、腹が立つのは芳雄クリスだけか?)。照井クリスは、最初のシーンでの、何かを諦めたようなどこか悲しげな微笑の印象が強いんだなー。クリス、本当に四者四様ですね。面白いな。


☆ソニンキムは見ていると辛くなる。リアルキムを目指したっていうけど、こんなふうにわけの分からないまま運命に翻弄されて最期死んでしまうのはつらいです。あと、タムを呼ぶところで「トゥァム!」みたいな、ネイティブっぽい発音だったのに、ちょいびっくりしました。ECC仕込みなのかしらね(笑)。


☆すごかったのは神田トゥイ。神田トゥイって、帝劇のころには優しい雰囲気の残るトゥイで、それが結構好きだったんです。あのトゥイだったら、何かがひとつ掛け違っていたらキムもトゥイに頼る気になったかもしれない、と思えて、それが逆にせつなかったりして。でも、2月の遠征のときも思ったけど、神田くん、すごい感情の振幅が大きくなっていて、キムへの愛情はますます深く、激昂するところはより激しく、タムの存在をしり呆然とするところではまるで一瞬にして世界が崩れ去ったかのような絶望。優しい雰囲気のトゥイも好きだったけど、この激しいトゥイもすごい!帝劇初日も見ているので、こうやってここまで進化したことを見届けられてよかったなー。


☆さとしさんのエンジニア。楽しかったけど、自分には、結局最期までさとしさんとしか見えなかったので、それがとても残念でした。さとしエンジニアのコアにあるものをうまく感じられなかったんだよなぁ…。沢山見たのに、結局最期まで分からなかったのが、とてもとても残念です。


☆楽の挨拶では、さとしさんが、中洲商店街で作ってくれたというはっぴをきて登場。皆で博多どんたく(あれ?博多山笠かな?)の掛け声かけて、「We Love Saigon!!」の掛け声で締めて、楽しかったですー!!こういうのりのよさはさすがのさとしさんだね!