本日は2026/1/4なのですが、過去の観劇記録を今更ながらアップしておきます。後々自分が読み返すときのためです。
この年は、年明けのスリルミーと、夏のダルカラ福島三部作が、自分にとってとても大きく重要な作品でした(スリルミーは実は2018年の12月からスタートしていますが)。どちらも一心不乱に通ったなあ……。
スリルミーは、2013年以来の松下&柿澤ペアの復活でした。同じ物語のはずなのに二人とも毎回異なる心の動きを見せるので、毎回どこに着地するのか息をのむような気持ちで見守り続けた観劇でした。一度くらいバッドエンドを回避してハッピーエンドになってもいいのでは?と思いながら見ていましたが、その願いは叶わなかったな……(当たり前です……)。2013年のスリルミーで出会って以来折々松下くんの作品を見てきましたが、前年のTERROや母と暮らせば等で、如実に芝居が上手くなっていると感じていたので、スリルミーでもかっきーとの丁々発止の芝居を堪能できて幸せでした。スリルミーについては、思い残すことなく見たといえます。(その後別ペアでの再演が何度かされていますが、自分にとっては封印作品になってしまった……)
そしてダルカラ福島三部作。自分の父が原子力発電にかかわる技術者だったため、東日本大震災以来ずっと、福島のことが胸に刺さったようになっていて、この福島三部作の上演に伴走する形で、自分の心のなかにあるものも見つめていこうと思ったのです。いわき公演を見に行くのと一緒に、いわきの震災後の様子を案内してもらう現地のツアーにも参加し、双葉の今を見せてもらうことができ、これもとてもよかったです。谷さんが「なぜ」という思いが強い作家だっため、福島三部作の特に一部と二部は、「なぜ福島に原発ができることになったのか」「なぜチェルノブイリの事項があっても日本の原発は安全だと思ったのか」というところが、鋭い切れ味の演劇表現で描かれている点が素晴らしかったです。福島の原発(そして沖縄も)と、戦後日本の資本主義の発展は、表裏なのだなということをしみじみと感じたのでした。特に第二部のねじれの描き方が演劇として素晴らしい!これを演じた古河耕史さんも素晴らしい!!! 2011年のあとを描く第三部については、語られる言葉も思いもウェットで生々しかった分、私も含めこれを見た人たち全員が「それぞれの311」に思いをはせながら見ていた感覚があり、この観客との呼応もまた、演劇ならではのものなのかもと思いました。特に大千秋楽のいわき公演での客席の空気は忘れがたいものでした。劇作家・演出の谷さんがその後いろいろあり、2026年の今、福島三部作は語ることができない扱いになっていますが、作品としてはとても力のある、素晴らしいものだったと思います。
岸田戯曲賞の選評のリンクつけておきます。
https://www.hakusuisha.co.jp/news/n37079.html
福島公演の観劇時の感想リンク。
福島三部作の第三部福島公演。真さんの「福島は何かを語りかけてんのかもしんね」の後の「どう思う?」で、客席が、己自身への問いかけとして受け止めているように思えたことも印象的だった。でも明確な答えがあるわけではなく。真さんと同じく、悩み、戸惑っているような空気。
— ヒバリ (@spinninglerche) September 7, 2019
もう一つこの年に忘れがたいものが「木の上の軍隊」の沖縄公演に駆け付けたこと。これ再演で楽しみにしていたのですが、5月にサザンシアターで見たら松下くんの芝居力の向上により、作品力が遙かに大きくなっていて、これは絶対に現地で見たいと思い、6月の沖縄公演に弾丸で駆け付けたのです。これは本当にいってよかった。現地の人たちと一緒に観劇したこともよかったし、コザのホテルに泊まり、普天間基地のフェンスのすぐ隣にある沖縄市民会館で見て、その後沖縄の作品に触れるときの解像度が変わったので。この時は、観劇までの半日、沖縄の戦績をめぐり、ガマのジメッとした空気や岩ごつごつした岩肌や、フェンスのすぐ向こうにある米軍基地を自分の目でみられたこともよかったです。翌日は伊江島に行き、兵士が潜んでいたガジュマルにも触れてきた。伊江島にいくために沖縄南部にバスで移動していたとき、海辺に辺野古埋め立て反対のボードをもって立つ人を見たことは、すごくドキリとした瞬間でした(多分土砂を運ぶ船への反対だったのだと思う)。まったくもって当たり前のことなのですが、日常の生活とともに、抗議活動があるのだということをこの瞬間に実感したので。弾丸の1泊2日でしたが、行くことができて本当によかった!
沖縄の旅の初日、まずは旧海軍司令部壕と糸数アブチラガマへ。アブチラガマは丁寧にガイドさんが案内してくれて、剥き出しの岩の洞穴の暗闇の中を自分の足で歩いて、様々感じることができよかった。感じるだけで、想像は全然追いつかなかったけど…。https://t.co/oH3oEBhOjU
— ヒバリ (@spinninglerche) June 28, 2019
そんなこんなで沖縄や福島に思いを寄せてあれこれ心に抱えていた年だったのですが、そんな中で芳雄くんの歌声をきいたら、歌の内容とは全く関係なく急にほろりと涙が出たことがあり、井上芳雄の歌声は心を荷物を下ろすことを助けてくれるのだなとしみじみと思いました。いつも芳雄くんの歌声に助けられている。1月のスリルミーでヒリヒリと気持ちをとがらせていたときも、グレコメで芳雄くんの歌う大彗星の歌を聴き、助けられたのです。
グレコメ。恐れも虚しさも認めたうえでなお、生きることを望み手を伸ばす姿は、井上芳雄という役者の力がもっとも現れていると思う。こういう光を届けるために彼は役者をやっているのではないかなと思うほど。決して押し付けることなく柔らかくささやかに伝える姿。確かに受け取りました。ありがとう。
— ヒバリ (@spinninglerche) January 27, 2019
そしてこの年のもう一つのトピックが、EndlessSHOCKを見たことと、KinKi Kidsコンサートに初参加したことです!これをきっかけに私の新しい扉が開いていったのです!
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[凡例]
◇芳雄くん関連
◆銀ちゃん関連
○倫也さん関連
☆フィギュアスケート関連
1月
・スリルミー(松下&柿澤)(シアターウエスト)×6
◇ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812(プレイハウス)×3
・スリルミー(松下&柿澤)(サンケイホールブリーゼ)×2
・雪組「ファントム」(東京宝塚劇場)
・スリルミー(松下&柿澤)(名古屋芸術創造センター)
2月
☆冬季国体(春採アイスアリーナ)×2
・劇団アカズノマ 『夜曲』(新宿村LIVE)
・(LV)雪組「ファントム」LV(TOHOシネマズ川崎)
・オフィスコットーネプロデュース「夜が摑む」(シアター711)
◆唐版・風の又三郎(シアターコクーン)×2
・(映画)沖縄スパイ戦史(ポレポレ東中野)
・(映画)牧師と命の崖(ポレポレ東中野)
・DULL-COLORED POP「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」井上演出Ver(サンモールスタジオ)
・DULL-COLORED POP「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」谷演出Ver(サンモールスタジオ)
☆明治法政オンアイス(ダイドードリンコアイスアリーナ)
3月
・唐版・風の又三郎(シアターコクーン)
・虚構の劇団「ピルグリム」(シアターサンモール)
・世界は一人(プレイハウス)
・EndlessSHOCK(帝国劇場)×3
・木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』(KAAT大スタジオ)
◇十二番目の天使(シアタークリエ)
・世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)×4
○クラッシャー女中(本多劇場)
・パラドックス定数「Das Orchester」(シアター風姿花伝)
4月
○クラッシャー女中(本多劇場)×2
・ダンス専科2019(神楽坂セッションハウス)(磯崎大介さん出演)
・四月大歌舞伎「実盛物語」「黒塚」「二人夕霧」(歌舞伎座)
・花組「CASANOVA」(東京宝塚劇場)
・(映画)シネマ歌舞伎「野田版・桜の森の満開の下」(東劇)
・劇団た組「在庫に限りはありますが」(すみだパークスタジオ倉)×2
・(映画)NTLive『リア王』(TOHOシネマズ川崎)
・BLUE/ORANGE(青山DDDクロスシアター)
・かもめ(新国立劇場小劇場)
・レ・ミゼラブル(帝国劇場)
5月
・(映画)シネマ歌舞伎「野田版・桜の森の満開の下」(東劇)
・ふじのくにせかい演劇祭2019「ストレンジシード静岡」(駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場)
・ふじのくにせかい演劇祭2019「マダム・ボジルア」(駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場)
・こまつ座「木の上の軍隊」(紀伊國屋サザンシアター)×2
・レ・ミゼラブル(帝国劇場)×2
・加藤健一事務所「Taking Sides ~それぞれの旋律~」(本多劇場)
・少年王者館「1001」(新国立劇場小劇場)
・ハムレット(シアターコクーン)
6月
・(映画)氷上の王、ジョン・カリー(東劇)
・日比谷音楽祭(日比谷公園)
◆リーディングシアター「ダークアリス」(サンシャイン劇場)
・六月大歌舞伎「月光露針路日本 風雲児たち」(歌舞伎座)
・(映画)月組「夢現無双」「クルンテープ」LV(TOHOシネマズ川崎)
・serial number「機械と音楽」(吉祥寺シアター)×3
◇エリザベート(帝国劇場)×2
・ゴドーを待ちながら(昭和Ver)(KAAT大スタジオ)
・ゴドーを待ちながら(令和Ver)(KAAT大スタジオ)
・キネマと恋人(シアターコクーン)
・新国立バレエ「アラジン」(新国立劇場オペラパレス)
○アラジン(Tジョイ品川)
・こまつ座「木の上の軍隊」(沖縄市民会館大ホール)
・文学座「ガラスの動物園」(シアターウエスト)
7月
・DULL-COLORED POP 福島三部作第二部『1986年:メビウスの輪』(いわきアリオス)
◆中村雅俊45thアニバーサリー公演「勝小吉伝 ~ああ わが人生 最良の今日~」(明治座)
・(映画)氷上の王、ジョン・カリー(キネマ旬報シアター)
・(映画)新聞記者(角川シネマ有楽町)
◇エリザベート(帝国劇場)
☆氷艶(横浜アリーナ)
・骨と十字架(新国立劇場小劇場)
・チック(シアタートラム)
8月
◇エリザベート(帝国劇場)
・DULL-COLORED POP 福島三部作第一部『1961年:夜に昇る太陽』(シアターイースト)
・DULL-COLORED POP 福島三部作第二部『1986年:メビウスの輪』(シアターイースト)×3
・DULL-COLORED POP 福島三部作第三部『2011年:語られたがる言葉たち』(シアターイースト)×4
・雪組「壬生義士伝」「Music Revolution」(東京宝塚劇場)
・エリザベート(帝国劇場)
・イマシバシノアヤウサ「アイランド」(下北沢駅前劇場)
・DULL-COLORED POP 福島三部作第一部『1961年:夜に昇る太陽』(インディペンデントシアター2nd)
・DULL-COLORED POP 福島三部作第二部『1986年:メビウスの輪』(インディペンデントシアター2nd)
・DULL-COLORED POP 福島三部作第三部『2011年:語られたがる言葉たち』(インディペンデントシアター2nd)
9月
・DULL-COLORED POP 福島三部作第三部『2011年:語られたがる言葉たち』(いわきアリオス)×2
・愛と哀しみのシャーロック・ホームズ(世田谷パブリックシアター)
・探偵と怪人(KAAT大劇場)
☆東京ブロック(ダイドードリンコアイスアリーナ)
・福島三部作トークショー(いわきアイオス)
10月
・劇団四季「ノートルダムの鐘」(京都劇場)
・EndlessSHOCK(梅田芸術劇場)×2
☆近畿ブロック(滋賀県立アイスアリーナ)
・unrato「受取人不明 ADDRESS UNKNOWN」(青柳・須賀)(サンモールスタジオ)
・unrato「受取人不明 ADDRESS UNKNOWN」(池田・畠山)(サンモールスタジオ)
・終夜(シアター風姿花伝)
・ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート(シアターオーブ)
・こまつ座「組曲虐殺」(銀河劇場)
・Tファクトリー「ノート」(吉祥寺シアター)
☆東日本選手権大会(軽井沢風越公園アイスアリーナ)×2
11月
・Tファクトリー「ノート」(吉祥寺シアター)
・井上芳雄byMYSELFリスナー感謝祭(渋谷公会堂)
・ビッグフィッシュ(シアタークリエ)
・谷賢一&北村紗衣トークイベント(Readin’Writin’ BOOKSTORE)
・カリギュラ(新国立劇場中劇場)
・終わりのない(世田谷パブリックシアター)
☆全日本ジュニア選手権大会(新横浜スケートセンター)
・花組「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」「シャルム!」LV(イオンシネマ新木場)
・ファントム(赤坂ACTシアター)
12月
・月組「I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-」(東京宝塚劇場)×2
・普天間かおりコンサート(東京文化会館小ホール)
・タージマハルの衛兵(新国立劇場小劇場)
・二兎社「私たちは何も知らない」(シアターウエスト)
・KinKi Kidsコンサート(東京ドーム)×2
・DULL-COLORED POP 『マクベス』(KAAT大スタジオ)
・イマシバシノアヤウサ「モジョ・ミキボー」(シアタートラム)
☆全日本選手権大会(代々木体育館)×4
☆メダリストオンアイス(代々木体育館)