キャタリーナ…青木隆敏
ビアンカ…関戸博一
ルーセンショー…岩﨑大
ペトルーチオ…曽世海司
グレミオー…穂積恭平(客演)
ホーテンショー …坂本岳大(客演)
バプティスタ…牧島進一/トラーニオ…山﨑康一/ビオンデロ…冨士亮太
グルーミオ…倉本徹/カーティス…板倉武志/ピーター…鈴木智久
バプティスタの使用人…織田和晃/仕立て屋…堀川剛史/未亡人…原田洋二郎
商人…藤原啓児/ヴィンセンショー…河内喜一朗
~ライフオリジナルキャスト~
リージー・ディクソン…林勇輔
猫おばさん…石飛幸治
ダン…山本芳樹
リージーのフィアンセ…松本慎也
博品館劇場J列センター
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2回目のじゃじゃ馬ならし。席位置的には、前回より後方席なんだけど、今回センターだったので、ダンスのときの視線がばしばし来たり、舞台全体のバランスがよく見えて、よい席でした。しかし、真ん中で見る「おんなは怖い」の歌とダンスはかなり迫力ありました。でも、受け止め方にとまどいながらも、かなり癖になってきてるのが恐ろしい…。また見たいと思っているもんな…。
で、2回目見たことで、キャタリーナの後半の気持ちの流れは追えたのか、というと、なんだかそこはやっぱり分からなかった…。今日は2部もちゃんと寝ずに観たんだけど、ペトルーチオのうちにつき、食べさせてもらえない、寝させてもらえない、ちょっとでも逆らうと実家に帰ることもできないという極限状態に追い込まれて、やがて何事についてもペトルーチオの言いなりになるっていうのは…、あの……DVを受けている人の精神状態と変わらないんじゃないの???、とか思ってしまったのですが……。
えーえーえー…。そんなわけないよねぇ。この話、女性応援芝居として演出されているんだから、倉田さんの解釈はそんなところではないはず…。
無理やり解釈すると、したたかに暮らしていくために"従順になったふり"をすることにした、ってことなのかしら…?? 無理やり従わされたんじゃなくて、"従ったふりをする"ことを自ら選択したってことが、ポイントなのか…?? 一見男性が主導権を握っているように見えて、その実、女性の手のひらのうえで転がされているってところが、「女性をなめるんじゃないわよ~」ってラストに繋がるのかな…???
ああ、無理やり解釈したせいで、?マークばっかりだ…。うーん、よく分からない……orz。
まあとにかく解釈はおいておくにしても、「女性をなめるな!」がこの芝居の最大のメッセージだと思うんですが、それだったら、ビアンカの扱い、もうちょっと変えたら面白いのになーとか思いました。
今日、休憩に入ったとたんに前の列の人が「ビアンカみたいな女嫌い!」と話していたのが印象的でしたが、ある意味ビアンカみたいな女性こそ、女性の武器を最大限に利用してしたたかに生きているわけなので、ただの天然の嫌な女じゃなく計算づくで男性を転がしている風(かつ、観ている女性の共感を得られるように)描いたらいいのにー、とか思ったり。それだったら「女性をなめるな!」がより生きてくるのになー、なんて思ったりして。(でも、ビアンカとルーセンショーのバカップル、大好きなので、ビアンカが計算高くなっちゃうとそれが観られなくなるから駄目ですかねぇ)。
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そんな感じで、いまいちテーマを上手く読みきれないんですが、芝居そのものは楽しいところがいっぱいあって、かなり好きになってきた。お気に入りは、おばかな坊ちゃんズのホーテンショーとルーセンショーの対決と、トラーニオ役の山崎さんの緩急ばっちり芝居。ほんと楽しい!
このあたりの役者さんたち、シェイクスピアの文語調の台詞を自然にしゃべりこなしているのが素晴らしい。シェイクスピア芝居を観るときって、その台詞の言い回しが日常生活とあまりに乖離しているために感情移入しにくいんだけど、今回は、台詞回しがほとんど気にならなかったよ。だからこそ、シェイクスピアに対する「難解」だってイメージがなくなって、はちゃめちゃ喜劇ぶりを楽しめました。
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前回とキャストが変わって、キャタリーナは青木くんで、ペトルーチオが曽世さん。私が2回目観劇だったせいか、それともキャストが違うゆえなのか、今回の組み合わせのほうがそれぞれの役の性格とか心情がよく分かって、好きだなー。芳樹さんのペトルーチオは、非常にエキセントリックな人で、ぶっちゃけこの人についていくの怖い…とか思っちゃったのですが、曽世さんのペトルーチオは、そこはかとなくヘタレな雰囲気があって好き。一生懸命キャタリーナを口説いているわりに、何気にキャタリーナのほうが勝っている感じがしたりとかね(←特に一幕の、二人で激しく追いかけっこしているあたり)。
あと、声がよいよねぇ。「あなたを飼い慣らすために生まれてきました」なんて、冷静に考えるとひどい内容の台詞のはずなんだけど、それが甘い口説き文句に聞こえちゃったよ。「嫌よ、嫌よ」と言っても、ずーっと追いかけ続けてくれる、ペトルーチオ。恋に慣れていないキャタリーナだったら、いちころなのは仕方ないよね。
ところで、「ジョイフル」と「ファラウェイ」の元ネタがが分からなかった…。たびたび出てきていたんですが、これって何のネタなんでしょう…。
青木さんのキャタリーナも、可愛らしくてよかった。松本くんのキャタリーナより好きかも。松本くん、まっすぐで明るい子の印象が強いので、キャタリーナみたいに気持ちが陰に向かうキャラはあんまりはまらないような。青木くんは、ガミガミ怒鳴りまくりながらも、本当はもっともっと愛されたいという気持ちを隠している感じが伝わっていいな。そして、おてんば部分も、跳び蹴りも、台の飛び越えも、大変身軽でよろしいです。