今年も既に半分が過ぎてしまいました。今年はバンド活動に力を入れてライブ参戦は自重しようと年頭に心を決めていましたが、気が付けば結構な数のライブに行っていました。それもぎゃるちゃんバンドのばかりという有様。拙ブログを読んでくださっている方もいい歳したオヤジが仕様がねえなあ、なんて思われていることでしょう。本当に仕様がねえなと思っています。
本来は王道ロックが好きでメタルやプログレにもちょこっと手を出す雑食系です。40年以上いろいろ聴いてきて、良さも解るようになったうえで今女性フロントのバンドにはまっているのだからそれでいいと思います。最近知り合ったブログのお仲間でも同じ考えの方がおられたので安心しました。
それで久しぶりにプログレメタルなんて聴いてみようと思いまして、今日はドリームシアターです。大好きなバンドですが、去年の武道館公演は素晴らしかったものの、前作の"The Ashtonishing"が私には理解できず、2-3回聴いてそれっきり、この頃は他のアルバムもあんまり聴いていませんでした。それで今日はDTの中で3番目ぐらいに好きな"Octavarium"です。
2005年リリースの8作目。タイトルもoctと8に関係していて、曲数も8、発売日も6月の8日。…と8にこだわったアルバム。実はもっと8とアルバムや楽曲に関するからくりは多い様で書きたいところですが、長くなるので興味がある方はOctavariumでググッてみてください。
ドリームシアターのアルバムというと、楽器隊が弾きまくり叩きまくりの派手なインタープレイの応酬、ジェイムス・ラブリエの歌は少なめという作品が多かったのですが、派手な演奏が影を潜め、ラブリエの歌も出番が多い作品になっています。そして何より全体が美しいメロディで支配されています。アルバム全体を通して前作"Train of Thought"にあったようなヘヴィさは抑え目で、プログレ色が強くなったということと、ヴォーカルのメロディラインが心地よく、プログレバンドとメタルバンドのバランスがよく取れている作品だと思います。メタルファンにはもしかしたら物足りないかもしれませんが、メロディ派には気に入る出来なのではないでしょうか?
1. The Root of All Evilはライブでも普通にノレるハードロック。4. I Walk Beside YouはDTとは思えないほどPOPなのですが、クオリティが高く歌メロがキャッチーでラブたんの上手い歌唱が楽しめます。5. Panic Attackはこの作品随一の聴き所でDTのファストナンバーでも最高です。目まぐるしく変わる構成と流れは圧巻です。ラスト24分の長尺曲8. Octavariumはキーボードがプログレ色全開で独特の世界観を醸し出しています。聴き終わった後は爽快な余韻がに包まれます。
収録時間は76分で、超絶技巧インタープレイは抑え気味ですが、楽曲の質は高くて聴き飽きません。楽器隊の影で存在感が薄いジェイムス・ラブリエですが、本当に上手いシンガーで、彼の歌唱が多く楽しめるのもよいです。そんなわけでドリームシアターのアルバムでも僕のお気に入りの1枚です。
ここからはドラムネタなので興味ない方はすっとばしてください。
ドラマー的にはアルバム前半はシンプルでコピー出来そうな曲があってチャレンジ出来るのがよいです。"The Answer Lies Within"やI Walk Beside You"あたりは中級者なら出来るかな?なんて。後半からは何時ものようにテクニカルな曲満載なんですけどね。
4の"Panick Attack"なんてツーバスバリバリでリズムパターンはころっころ変わるしこれは難易度高いのですがチャレンジしたくなります。
これはマイク・ポートノイの教則ビデオにありましたね。
Mike Portnoy/Panick Attack
こちらは若手ドラマー内田龍芽さんが9歳の時にコピーしたもの。
凄いですね!これを見ておっさんは、とほほ…な気持ちになりました。
RYUGA UCHIDA 9 years old (Dream Theater - Panic Attack)(Drum Solo)
現ドラマーのマイク・マンジーニのほうが技巧では上なのでしょうけど、マイク・ポートノイのドラムスは真似したくなるカッコよさがあるのですね。